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3分でわかる竹久夢二（人から分かる3分美術史59.1）

大正ロマンを代表する画家として知られる竹久夢二を紹介します。 ※本動画は「3分でわかる竹久夢二（人から分かる3分美術史59）」[    • 【旧版】3分でわかる竹久夢二（人から分かる3分美術史59）   ]の再撮影・再編集を行なったものです。 *** こんにちは。人から分かる3分美術史。 今日は竹久夢二について勉強していきましょう。 竹久夢二。1884年生まれ。大正ロマンを代表する画家として知られます。 夢二は、明治17年に岡山県で生まれました。 16歳の頃に実家の酒屋が破産。家族とともに福岡県へ移住し、夢二は八幡製鉄所の製図工として働きます。 しかし、画家になるため翌年には家出をして東京に移り住みました。 夢二はまもなくキリスト教に惹かれ、社会主義運動の先駆者である安部磯雄に入門。幸徳秋水らの平民社に参加し社会主義運動に携わりました。また同じ頃、白馬会洋画研究所にも通ってます。 21歳となる1905年には、平民社の機関紙である「直言」に夢二の描いた挿絵が掲載。続いて「中学世界」「月刊スケッチ」などの雑誌にも掲載され、夢二は挿絵作家として注目されはじめました。 当時は印刷技術の発達の中で絵葉書や絵入り雑誌がブームとなっており、夢二はその潮流に乗って人気を集めていきます。 25歳の頃には、夢二は初の画集「春の巻」を出版。これがベストセラーとなったことで、一躍人気作家として知られるようになりました。 夢二の作品を見ていきましょう。 「黒船屋」。夢二35歳頃の作品です。「夢二式美人」と呼ばれる夢二流の女性像における最も有名な作品でもあります。ヴァン・ドンゲンあるいはローランサンの影響が見られます。 「たなばた」。夢二42歳頃の作品であり、雑誌「婦人グラフ」の表紙として描かれました。フランスのファッション誌「ガゼット・デュ・ボン・トン」に掲載されていたジョルジュ・バルビエらのイラストレーションが参考にされたと考えられています。 夢二は1938年に49歳で亡くなります。イラストレーターとして大衆から絶大な人気を博したことが知られていますが、印刷技術に寄り添った、近代グラフィックデザインの先駆けの一人でもありました。 以上！