【双極性障害】躁状態への対処法5つ【精神科医が10分で説明】躁うつ病｜精神科｜心療内科 скачать в хорошем качестве

【双極性障害】躁状態への対処法5つ【精神科医が10分で説明】躁うつ病｜精神科｜心療内科

0:00 （１）はじめに 0:25 （２）双極性障害と躁状態およびその影響 3:51 （３）躁状態への対処法5つ 3:59 ①気づく 5:17 ②まず休む 6:15 ③刺激を減らす 7:33 ④薬の相談をする 8:27 ⑤入院の検討 9:29 （４）まとめ 双極性障害（躁うつ病）の中で、躁状態は影響も強く、特に悪化すると自分で制御しにくくなる状態です。現実的な対策の要点は早期発見と意識的な休養です。 「躁状態への対処法5つ」について、精神科医が10分で説明しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓詳しい内容はこちらです。 （１）はじめに 双極性障害では、躁状態がしばしば目立ちます。躁状態の影響は双極性障害の中でも特に大きく、強まると自己対処が困難になるため注意が必要です。本記事では、躁状態への現実的な対処法を5つ紹介します。 （２）双極性障害と躁状態およびその影響 双極性障害とは 双極性障害は、うつとその逆の躁を周期的に繰り返す精神疾患です。うつ病とは異なる脳の不調のメカニズムが考えられており、治療と再発予防のために気分安定薬を継続的に服用します。 双極性障害の4つの状態 1. 躁状態：気分の高揚が目立ち、トラブルの危険がある状態 2. 軽躁状態：軽めの躁状態で、躁状態に移行するリスクがある 3. 軽うつ状態：軽めのうつ状態で、しばしば安定期はこの状態 4. うつ状態：落ち込みが強く、うつ病のような状態 双極性障害の主な治療法 1. 薬物療法：主に気分安定薬を継続的に服用 2. 生活面での対策：生活リズムの維持や行動量の調整 3. 福祉資源の活用：残存する障害を補うための支援 躁状態の特徴と影響 躁状態は、気分の高揚や全能感が強く続く状態です。多幸感やイライラが目立ち、抑制が効きにくくなるためトラブルや経済的損失などのリスクが高まります。 代表的な症状： 高揚気分および誇大性 多弁や観念奔逸 衝動と浪費 特に注意が必要なリスク： 浪費や借金 対人トラブル 衝動的な行動 躁状態は自己および他者への影響が非常に強く、入院介入が必要になることもあります。長期的な影響として自己破産や、冷静になった時の心理的ショックからうつ状態の長期化や衝動行為のリスクもあります。 一方で、躁状態は防ぐのが難しい特徴があります。病識を失いやすく、自己制御が困難になり、他者からの説得も受け入れにくくなります。これらの理由から、早期の対策が重要となります。 （３）躁状態への対処法5つ ①気づく 早い段階で躁状態の兆候に気づき、悪化前に対策を開始することが重要です。軽躁状態での前触れ的な症状に注意を払う必要があります。 軽躁状態の前触れの例： 朝起きたら急に体が楽になった 根拠なく物事がうまくいきそうと思えた 周りから変化を指摘された ②まず休む 躁状態の兆しに気づいたら、まず休むことが大切です。活動による刺激を減らし、休養して頭を休ませることで、躁状態の悪化を防ぎます。 注意点： 躁状態では自然には休みたいと思わないため、意識的に休むよう努める 治療の柱としての休養の意味を理解し、不快感があっても実践する ③刺激を減らす 躁状態では刺激を求めて活動が増えますが、これがさらなる状態悪化を招きます。意識的に刺激を減らすことで悪循環を断ち切ります。 具体的な方法： 活動と対人交流を減らす 生活リズムを厳守する ④薬の相談をする 躁状態に合わせた薬の調整が必要です。主治医と相談し、症状を抑える抗精神病薬の使用などを検討します。 注意点： 薬の変更で不快感を感じることがあるが、必要な治療として続ける その他の対策と並行して行うことで、薬の効果を高める ⑤入院の検討 自主的な対策では困難が強い場合、入院を検討します。早めの自発的な入院には以下の意味があります： 1. 環境を変え、刺激を減らして治療に専念できる 2. 外来では難しい薬の調整を行える 3. 自己判断で入院を決めることで、自己効力感を高められる （４）まとめ 躁状態は双極性障害の症状の中でも影響が強く、対策には細心の注意が必要です。主な現実的な対処法として、以下の5つを紹介しました： 1. 気づく 2. まず休む 3. 刺激を減らす 4. 薬の相談をする 5. 入院の検討 状態が悪化すると制御や対策が難しくなるため、早い段階で躁状態の前兆に気づき、適切な対応を取ることが非常に重要です。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #躁状態　#対処法 　#双極性障害 　#躁うつ病 　#精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。