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【伝統を守るAI（LBS)】熟練職人とAIの共同作業で京都の伝統産業を継承　産業衰退の歯止めとなるか (2023年8月30日)

京都の伝統産業と「AI」。対極にあるような2つをつなぎ、伝統の継承や人手不足の解消につなげようという新たなプロジェクトが進行しています。熟練の職人とAIの共同作業で産業の衰退に歯止めをかけることはできるのか。京都市内に構える「ソニーコンピュータサイエンス研究所・京都研究室」（ソニーCSL）には、茶室があります。「ゴーグルを装着すると、お点前をしている人が3次元で見えます」。そう話すのは、ソニーCSL最高科学責任者の暦本純一さん。茶会の様子をデジタルアーカイブします。暦本さんは2002年に、スマートフォンを2本の指で操作する「マルチタッチシステム」を開発しました。スマートフォンやタブレット型端末の登場に、多大な影響を与えた人物です。ソニーCSLは、ソニー本体とは切り離して社会課題の解決や人間の能力拡張といった研究に取り組んでいます。京都研究室のテーマは「人類の精神性のゆたかさに貢献する」。そこで取り組んでいるのが、文化、精神が織り込まれた伝統産業「西陣織」です。人工知能を使って「桜っぽい文様」を作る美しく染められた糸で文様を緻密に織り上げる京都伝統の高級絹織物。しかし深刻な人手不足を抱えるうえ、顧客の開拓に必要な時代に合うデザインを模索していました。「作業の効率化」と「デザインの刷新」という2つの課題を解決するために、ソニーCSLが提案したのが人工知能を使って「桜っぽい文様」を作るもの。AI職人が基本的なデザインを肩代わりしようというのです。例えばAIに「桜」とワードで指示を出すと、デザインが表示されます。なんと10秒ほどで、デザイン画が5枚も出来上がるのです。フクオカ機業福岡裕典社長：「桜っぽく見えないのも非常に面白いです。職人だと従来の桜のようなデザインになってくると思います。でもAIなら、それを打ち破るというか」福岡社長が目を付けたのは、花柄が小さく描かれた1枚。普通はモチーフである桜の花びらを強調しがちですが、その逆をいくAIの自由な発想に可能性を感じました。学生研究員：「短い時間で大量に生成できるので、かっちりとした部分と新しい部分が組み合わされば良いと思います」一般教養を身に着けた基本のAIに、西陣織を代表する「亀甲文様」の特徴を学習させることで“西陣織っぽいけど、どこか新しさも感じる”西陣織に特化したAI職人を生み出したのです。福岡社長：「AI職人が生み出したデザインに、人間のセンスでどのように色を入れていくのかを考えると面白いです」日本経済新聞社古川慶一記者：「一般的に職人がデザインすると、できて1日に3枚ほどとされています。しかしAIだと10秒ほどで5枚のデザインが仕上がります。例えばAIが生成した無数のデザインの中から、職人がいくつかをセレクトして少し手を加える、という方法で作業効率を上げることで人手不足の解消につなげることができるとされます」暦本さん：「将来は“こんな着物を着たいんです”と言うと、VRの中で着付けして決定すると布が本当に出てくるみたいなことがあるかもしれません。そういった意味では、人間の感性を広げるためにAIという技術があって、最終的に自分たちの生活の豊かさが戻ってくるというループが作れるのではないかと考えています」西陣織では、ほかの工程にもAIを導入できそうとのこと。作業工程の一部を補填するこの方法は、ほかの地域の伝統産業にとっても良い参考事例となるかもしれません。 ▼チャンネル登録はコチラ↓↓応援お願いします！ / @aichi-news ▼愛知のニュースHP https://news.tv-aichi.co.jp/ ▼ニュース公式SNS 　◇Twitter（情報提供はこちら）　　 / news_tva 　◇TikTok 　　 / tva_news 【主な報道番組】 ▼5時スタ　月～金　17:00～17:25 今、気になるニュースを「暮らし」に密着した視点で伝えます。 https://tv-aichi.co.jp/5sta/ ▼TXNニュース土日　17:20～17:30 日本や世界の最新ニュースをコンパクトにお伝えします。 ▼映像提供はこちら https://tv-aichi.co.jp/newspost/

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