地価公示“ススキノ”下落 “ニセコ地区”倶知安町は3年連続全国一 コロナ禍で明暗分ける (21/03/23 скачать в хорошем качестве

地価公示“ススキノ”下落 “ニセコ地区”倶知安町は3年連続全国一 コロナ禍で明暗分ける (21/03/23

土地取引の目安となる「地価公示」が公表されました。 　北海道内の土地の平均価格は5年連続で前の年より上昇しましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、住宅地、商業地ともに上昇幅は減少しました。 　地価公示は2021年1月1日時点の土地の価格で、北海道内1367地点で調査が行われました。 　商業地と住宅地を含めた北海道内の土地の平均価格はプラス1.2％と5年連続で上昇しました。 　このうち商業地はプラス0.6％。観光客に人気の“ニセコ地区”倶知安町では上昇率プラス21％の地点がある反面、札幌市の歓楽街ススキノではマイナス7.4％に落ち込んだところも。場所によって大きく明暗を分けました。 　松本 麻郁 記者：「ススキノ地区に長らく出されていた時短要請。こちらの地区では上昇していた土地価格が下落に転じるなど、札幌市内で最も影響を受けました」 　ススキノ地区に位置する「札幌市中央区南6条西4丁目5番32」は1平方メートルあたり125万円と2020年より7．4％値下がりしました。 　ここは2020年はプラス29.8％と全道3位の上昇率を誇っていました。 　札幌市全体でも2020年は10％以上の上昇率でしたが、2021年は2.9％にとどまりました。 　北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長：「人出がなくなり、賃料をビルのオーナーが減免せざるを得ないような状況になると、入ってくるお金が減って土地の価格を下げる要因になる」 　上昇率が北海道内で最も高かったのは、観光客に人気の“ニセコ地区”「倶知安町南1条西1丁目40番1」のプラス21％で全国でもトップでした。 　香港を中心としたアジア系外国人による投資が活発です。 　北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長：「北海道新幹線が倶知安駅に停車する。それを見越しての投資があって、コンドミニアムやホテルの建設が進んでいる。外国人投資家の買いは以前と同じではないが、衰えていない」 　一方、北海道内の住宅地の平均価格はプラス1.5％と3年連続で上昇しましたが、こちらも上昇率は鈍っています。 　住宅地の上昇率3年連続全国一となったのがやはり“ニセコ地区”の「倶知安町山田83番29」。プラス25％の伸びでした。別荘地を中心にアジア系外国人の需要があり、高値で取引されています。 　北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長：「取引件数は減っているが、やはり高い取引がみられるのは事実です」　 　北海道内住宅地の上昇率トップ10を見ると、札幌市がランクインしていない反面、半数に北広島市が名を連ねています。全国でもトップクラスの上昇率となりました。そのワケは…。 　北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長：「北海道日本ハムファイターズの新球場“ボールパーク”ができますから、元々単価の安い所にビッグプロジェクトが発生すれば、これくらい価格が上がっても当然」 　新球場が地価を押し上げるという、いわば「ファイターズ効果」が要因となったようです。