【出雲 日御碕神社】日本の夜を護る聖域・日御碕　〜日沈宮に秘められた神秘に迫る〜 скачать в хорошем качестве

【出雲 日御碕神社】日本の夜を護る聖域・日御碕　〜日沈宮に秘められた神秘に迫る〜

島根半島の最西端に鎮座する日御碕神社が鎮座するこの地は、古くは「清江の浜」と呼ばれてきた。 特に、その浜辺にある経島（ふみじま）は神の鎮座される聖域とされ、毎年8月7日に斎行される夕日の神事の為の神職の渡島以外は、何人たりとも上陸が許されぬ霊域である。 日御碕神社のうち、日沈宮（ひしずみのみや）、別名・下の宮の創祀は、神代、素戔嗚尊の御子・天葺根命（あめのふきねのみこと）が、清江の浜にて、天照大神より「吾はこれ日ノ神なり。此処に鎮りて天下の人民を恵まん。汝速に吾を祀れ」と御神託を受けた事に始まる。 命は御神託を大いに喜び謹みて、経島の上にて天照大神を祀り、その後、開化天皇の御代、勅命により、島上に神殿が建立され、更に時代が下った村上天皇の御代、現社地に遷座された。 一方、日沈宮の上方に鎮座する神の宮、別名・上の宮は、元来、現社地背後の「隠ケ丘（かくれがおか）」に鎮座していた。 隠ケ丘は、又の名を「美佐伎（みさき）」と言い、神代、出雲の国造りの事始めを興した素戔嗚尊が根の国の熊成の峯の柏の葉を以て、「吾が神魂は、この柏葉の止まる所に住まん」と祈りを捧げつつ葉を投げたところ、その柏葉はここ隠ケ丘に止まった事から、素戔嗚尊の御子・天葺根命がこの地を尊の神魂の鎮まる地として祀ったのが、上の宮の創祀。 安寧天皇の御代、勅命により現社地に遷座し、日沈宮と共に「日御碕大神宮」と称されるようになる。 古来、「日の出ずる所・伊勢国五十鈴川の川上に伊勢大神宮を鎮め祀り日の本の昼を守り、出雲国日御碕清江の浜に日沈宮を建て日御碕大神宮と称して日の本の夜を護らん」との霊験が仰がれ、夕日を鎮める霊域にして幸運恵の神として朝廷の篤い崇敬を受けてきた聖地である。 日御碕神社の祭祀家は、今も尚、天葺根命の末裔である小野家が代々司っている。 また、特に、大いなる御神威を目の当たりにしたのは、日御碕の鳥が龍神の宿る琵琶湖との間を往復している事。 出雲と琵琶湖、同じく龍神と繋がる御神意を垣間見る事ができた。