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新型コロナワクチンの職場や大学での集団接種が県内でもようやく進みつつあります。一方、2回接種しても感染するいわゆる「ブレイクスルー感染」は県内でも一定数報告されています。 静岡市の常葉大学では8月30日から10日間の日程で学生や教職員など約5800人が新型コロナワクチンの接種を受けます。 <学生>「すごく緊張しました」「感染も急激に拡大していて、まだ安心できない面もあるので、自分でもしっかりと対策をしていきたい」 国からのワクチンの供給が遅れたため、夏休みが明ける9月中旬までに2回の接種は終わりません。それでも、感染の拡大防止に期待をかけています。 <常葉大学 林啓子事務局長>「夏休み後半のスタートなりましたが、少しでも集団で免疫が獲得できるのではと期待しています」 富士宮市の鉄工団地の組合にも約1カ月遅れでワクチンが届きました。 <富士宮鉄工団地協同組合 金子建太郎理事長>「待ち望んでいたワクチンが届いてほっとしている。これで職域接種ができるぞと」 ようやく始まった職場接種。約1100人が接種を受ける予定です。 <職場接種を受けた人>「1カ月くらい前に打てていたら、もうちょっと状況は違ったんじゃないかな。それでも普通より早めに打てるので安心度はあがる」 新型コロナが猛威を振るう中、頼みの綱のワクチン接種。しかし、2回打ったからといって感染を完全に防げる訳ではありません。 県は先週、ワクチンの接種回数別の陽性者の割合を調べました。その結果、約8割は接種回数が0回の人でした。一方、2回打った人も7.6%いました。いわゆる「ブレイクスルー感染」です。 <県健康福祉部 後藤幹生参事>「(2回接種でも)ある一定数の人がかかるのは、はっきりしている。ただ軽症や無症状で済んでいる。重症者の病床がすごくひっ迫している。あらゆる年代で2回接種すれば、生命の危険な状態にならずに済む」 ワクチンには重症化を防ぐ効果があります。しかし、接種後に感染し、症状が軽くても人に移してしまう可能性があることも覚えておかなければなりません。 #オレンジ6 8月30日放送