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『登山しないサバイバリストが行く登山』 • 【旭岳】登山しないサバイバリストが行く旭岳・裾合平 ◆空沼岳登山について 北海道夏山ガイド55点、中級者向け。針広混交林の木陰の中や沢沿いを進むため、真夏でも涼が得られます。 ただし、登山道はグチャ泥な部分もあり、雨後には難度が増します。 足まわりをしっかりしておきましょう。また、グチャ泥ゾーンの足元に敷かれた木が滑ることがありましたので注意が必要です。 登山道自体は過去の整備のおかげで広めなのでストックがあると安定します。 目安のコースタイムは登り3時間50分、下り2時間50分、合計6時間40分と思っているよりも長丁場となります 7時間以上かかる羊蹄山やトムラウシ山に登る前に予行演習として登られる方も少なくないようです。近年ではトレランの方も増えました。 また、万計沼までの方々もいらっしゃいました。万計沼までは2時間、下りは1時間10分程度なので体力に合わせる、足慣らしなどにもちょうど良いと思います。 山頂から岩場稜線を支笏湖に向かって20分ほど進むと左手に空沼岳山名となったと言われる空沼(からぬま)が見えるようになるが、現在は行く人が少なく、未整備の藪漕ぎを必要とするため推奨はされていない。 眺望は札幌一と言っても過言ではなく、札幌近郊で人気の山なのもうかがえます。 ちなみに北海道では珍しく、登山口近くまで期間限定でバスが運行しており、地下鉄真駒内駅から中央バス「空沼登山口」行きがあります(終点下車)。 毎年6月頃から10月初旬までのようなのでバスを利用される方は事前に確認をしておきましょう(土日祝のみだが、平日は「空沼二股」までの運行があり、登山口までは30分徒歩でかかる)。 真簾沼では植生の保護の観点とヒグマの居着きを防止するためにもテント泊はしないようにしてください。過去のテント泊の際のゴミが目立ちました。 小さなゴミでもわずかな匂いが必ず残っているため、ヒグマは嗅ぎ分けて、落ちていた近辺を気にするようになります。 居着く原因にもなるのでどんな小さなゴミでもあっても各自、持ち帰るようにしてください。 ◆ヒグマ対策について ヒグマの出没が多いことで知られる札幌市南区簾舞、真駒内、支笏洞爺国立公園であるため、必然、痕跡はあります。 2023年8月13日真簾沼にてヒグマ一頭目撃あり。本映像で確認してもらえれば分かりますが、真新しい足跡2つ、古い糞が1つありました。 熊鈴、ラジオなどの常に鳴る鳴り物を携行してください。バッタリ遭遇さえ避けれれば、人との接触事故は起きにくいでしょう。 皆さん、熊鈴を標準装備として、スマホ音楽や複数人会話で終始何らかの音を出して対策をしておられました。 ◆万計山荘について 『空沼岳万計山荘友の会』 https://sapporo-machizukuri.com/org/2309 宿泊は無料ですが、要協力金(募金)。確認したいことがあればホームページからメール、FAX、電話でどうぞ。 毎年秋の終わり頃、雪がチラつく頃に山小屋の閉め作業が入りますが、以降トイレ側から入って利用が可能です(冬登山者用)。 ◆空沼小屋について こちらをご覧ください。 https://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/mod... 秩父宮(宮家の1つ)と関係が深い。北大が保有する意義を感じる。 ◆万計沼完全陸封型オショロコマついて こちらをご覧ください。 https://blog.goo.ne.jp/dollyvardensal... 食費の切り詰め、食べさせてあげたい…時代を感じる。 ◆遭難事故について 2021年12月25日9時半頃、札幌市南区の空沼岳で「雪に埋もれたテントの中に人がいるようだ」と登山者から通報があり、消防のヘリがテントを発見し、警察と消防で救助に向かったところ、テント内で30代くらいの男性が意識不明の状態で発見。 その後、搬送された病院で死亡が確認。テントは空沼岳の万計沼コースから徒歩で2時間の場所にあった。 年齢的に考えても冬山登山の際のテント泊の練習だったのかと思いますが、この時は大寒波でした。かなり気温が下がった上に大雪も降りました。 2023年1月15日には手稲山で40代男性が遭難し、連日警察と消防で捜索を続けましたが大寒波、大雪が重なったために発見することが出来ず、春になり遺体が発見されました。 北海道の山は冬に限らず、天候の変動次第で死者が出ます。少しでも不安や体調の変化を感じたら登っている最中であっても下山する、登らないことを選択してください。 使用音源: 「Wandering」石屋 「故郷を想って月を見上げる」alaki paca https://dova-s.jp/ DOVAーSYNDROME #札幌 #登山 #空沼岳