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静岡県熱海市の土石流について調査する静岡大学の研究チームは、盛り土に含まれる砂の層で水の通り道が塞がれたことが、複数回の崩落につながった可能性があると発表しました。 研究チームは、崩れずに残った盛り土について、県のボーリング調査で得られた土砂を分析し、その結果4つの砂の層を発見しました。 いずれも砂の粒が揃っているため水を通しやすく、通常であればすき間に水の通り道ができて土砂の中に溜まった水を外へ逃がすことができるということです。 しかし、2021年の土石流では、最初の崩落により塞がってしまった可能性があると説明しました。 静岡大学・北村晃寿教授「下流側の排水のパイプがふさがれます。みなさんもホースの先端を指でふさぐといっぱいになってくるとすごい圧力になりますね。それとまったく同じ状態になって」 土石流発生当時の映像では、すでに土砂が流れ下った場所に上流から新たな土砂が押し寄せていたことが分かります。 北村教授はその時、起点部分では、水が通るすき間の閉塞と内部の水圧の急上昇が繰り返され、それにより土石流が複数回発生したとの考えを示しました。 今後、発見された砂の層の分布や採取された場所を調べ、盛り土の内部構造の解明を目指したいとしています。 #熱海土石流 #静岡大学 #研究