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頭人の物語 今から千五百年ほど前のことです。不幸なことに、そのころ日本は三韓(現在の韓国)と戦争をしていました。時の天皇であった仲哀(ちゅうあい)天皇が戦で死んでしまったため、后(きさき)であった神功(じんぐう)皇后が指揮をとることになりました。神功皇后は身重(みおも)でしたが、船団を率いて三韓へ出発することにしました。 ところが、旅の途中で産気づかれたのです。家来たちは、「どこかに船を着けなければ」と、船足を速めて適当な土地をさがしていました。そして、船を着けたところが、尾崎の祝岩(ノット)でした。 ここに移った皇后は、岩の上で男の子を生みました。家来たちも大喜び。飲めや、唄えやの酒盛りです。でも、いつまでもそうしてはおられません。戦に行かなければならないのです。神功皇后、赤ん坊を里人にあずけて、三韓に向けて出発することにしました。 戦が終わると、皇后は置いてきた我が子を連れ戻すため、ふたたび祝詞岩に船を着けました。しかし、岩の上にはたくさんの兎(うさぎ)が遊んでいるだけで、赤ん坊の姿はみえません。 (ウサギて、因幡の白兎でも知られる様に天皇家の話にはよく出てきますね。 天皇家を守る一族とも言われています。) 「我が子はどこへ行った。我が子は」 「皇子(みこ)はどこだ。皇子をさがせ」 皇后と家来は一緒になって、置いていった赤ん坊をさがしました。ある家来が、兎の群れのなかにはいってみると、そこに一人の男の子が兎と仲よく遊んでいました。 「皇子がいたぞー。兎と仲よく遊んでいましたぞー」 喜びのあまり、家来は皇子を肩車にして、大声をあげながら皇后の前まで行きました。兎たちは肩車された皇子のまわりを、ピョン、ピヨンとはねながら、ついていきます。 この皇子が、のちの応神(おうじん)天皇です。尾崎の八幡さんは、この応神天皇をおまつりしています。尾崎の頭人は子供がつとめ、肩車して練り歩き、共人が大声をあげて、おもしろい仕草をするのは、この祝詞岩にまつわるものであると伝えられています。 #赤穂#赤穂八幡宮秋祭り#祭り#古事記#日本書紀#歴史ミステリー#歴史#feelako#ええで赤穂