領解文(りょうげもん)　浄土真宗本願寺派(西本願寺)　得度習礼の練習用にも M.B.T. скачать в хорошем качестве

領解文(りょうげもん)　浄土真宗本願寺派(西本願寺)　得度習礼の練習用にも M.B.T.

「領解文」は、法要などにおいて「領解出言(りょうげしゅつごん)」の発声を受けて、参拝の皆さんが異口同音に申し述べる言葉です。 『浄土真宗本願寺派　日常勤行聖典』１３２ページに載っています。 領解文は「安心(あんじん)」、「報謝(ほうしゃ)」、「師徳(しとく)」、「法度(はっと)」の四段構成になっています。 「安心」…自力のこころを離れて阿弥陀仏の本願他力にすべてを託する、いわゆる捨自帰他(しゃじきた)の安心(あんじん)が示される。 「報謝」…信の一念に往生が定まるから、それ以後の念仏は報謝にほかならないという、いわゆる称名報恩(しょうみょうほうおん)の義が示されている。 したがって、この第一・第二の両段において、信心正因・称名報恩の宗義が領解(りょうげ)されたことになる。 「師徳」…上記の教えを教示し伝持(でんじ)された親鸞聖人や善知識(ぜんぢしき)の恩徳を謝すべきことが述べられている。 「法度」…真宗念仏者の生活の心がまえが示され、『御文章』などに定められた「おきて」にしたがって生活すべきことが述べられている。 本書は、真宗教義を会得したままを口に出して陳述するように第８代宗主蓮如上人が作られたものとされ、山科本願寺落成の頃から読むようになったといわれている。大谷派では『改悔文(がいけもん)』とも称する。内容は簡潔で、一般の人にも理解されるように平易に記されたものではあるが、当時の異安心(いあんじん)や秘事法門(ひじぼうもん)に対して、浄土真宗の正義をあらわしたものである。 参考文献：『浄土真宗聖典　-註釈版 第二版-』(教学伝道研究センター 編、本願寺出版社、2004年、ISBN 4-89416-270-9）、1226ページ「領解文　解説」（一部抜粋） なお、この「領解文」には本願寺第十七代宗主法如上人(1707-1789)の花押と、本願寺第十八代宗主文如上人(1744-1799)の奥書が付されています。 右領解出言の文は、信証院蓮如師の定めおかせらるるところなり。真宗念仏行者、すでに一念帰命、信心発得せる領解の相状なり。このゆゑに古今一宗の道俗、時々仏祖前にしてこの安心を出言し、みづからの領解の謬りなきことを敬白するなり。しかるに、このごろその後生の一大事を軽忽し、みづからたしかに弥陀をたのみたる一念の領解もなく、またこの領解文をも記得せざる類あり。あるいは記得し出言しながら、心口各異にして慚愧せざるのものあり。はなはだ悲歎すべきところなり。こひねがはくは一宗の道俗、この出言のごとく、一念帰命の本源をあやまらず如実相応して、すみやかに一大事の往生を遂ぐべきものなり。このゆゑにいまひめおきし蓮師(蓮如)の真蹟を模写し印刻して、家ごとに伝へ、戸ごとに授けて、永く浄土真宗一味の正意を得せしめんと思ふものなり。 天明七丁未年四月　釈文如これを識す（花押） 出典：『同』、1227・1228ページ 関連キーワード：得度　教師　連研 ※「領解出言」は代表者が発声します。 ※得度を受けようと思われるお方へ。本願寺派で得度を受ける際、暗唱が必要なものの一つです。この動画の音声と一緒に発声して暗記しましょう。 　　なお、「僧侶の心得(得度誓約)」も暗唱できるようにしましょう。