白浜神社（白濱神社）伊豆最古の神社　静岡県下田市　Shirahama Shrine скачать в хорошем качестве

白浜神社（白濱神社）伊豆最古の神社　静岡県下田市　Shirahama Shrine

白浜神社　伊豆国一の宮　伊豆最古の神社 【正式神社名：伊古奈比咩命神社〝いこなひめのみことじんじゃ〟】 【火達祭】   • 火達祭 （ひたちさい） 白浜神社（白濱神社）令和五年例大祭　静岡県下田市   鎮座地：静岡県下田市白浜2740 《社務所 TEL0558-22-1183》 ・白浜海岸の丘陵「火達山(ひたちやま)」に鎮座 ・山麓に拝殿、男坂を隔てて山頂に本殿 ・境内面積は約1.5ヘクタール 創建は不詳なれど2400年以上前 1:03 社号標 1:14 鳥居扁額 1:32 薬師の柏槙 1:53 白龍の柏槙 2:43 拝　殿 3:11 拝殿扁額 3:50 見目弁財天 4:12 原勝治大人命の像 4:33 境内社 5:18 砂村稲荷神社 6:09 本殿参道 6:57 目の神様 7:20 御本殿御神域 8:32 本殿前 9:09 海の鳥居へ 9:31 海の鳥居 10:10 解　説 伊古奈比咩命は三嶋大明神(事代主命)の最愛の后神様で縁結びと子授けの神様です。 三嶋大明神は、三宅島を本拠とし伊豆諸島に多くの后神や、多くの御子神を持ち造島や開発に努め、白浜に正妃“伊古奈比咩命”と並んで鎮座していたという。 ◆島焼き（造島）について 第六代孝安天皇元年(紀元前392年)に、天竺（インド）を追放になった王子が、富士山の絶頂で神明にまみえ、後に三嶋大明神と名のり、白浜に宮を築き、伊古奈比咩命を后に迎えた。さらに、見目・若宮・剣の御子の3柱や竜神・海神・雷神など従って来た神々に、孝安天皇21年(紀元前371年)から「この伊豆の海中に十の島をつくりなさい」と命じ、次々に島焼き（造島）を行なっていきます。まずは海中に三つの石を置き、一日一夜にして一つの島を焼き出し、更に海中の所々に石を置いて七日七夜のうちに、十の島を焼きだしました。第一に造った島を始めの島〝初島〟と名付け、第二の島を島々の中ほどに焼き出し、そこに神々が集い詮議した島であるから神集めの島〝神津島〟と名付けました。三番目の島は一番大きな島なので〝大島〟と名付けました。その後、四番目は潮の泡を集めて焼きだし、色が白いのであたら島〝新島〟、五番目は家を三つ並べたようなので〝三宅島〟、六番目は明神の御倉であるとして〝御蔵島〟、七番目は遥かに遠い沖島〝八丈島〟、八番目は、〝小島〟、九番目は天狗の鼻に似ているので〝王鼻島〟、最後の島は〝十島(現在の利島)〟と名付けました。 自身は三宅島に宮を営んだ。その後しばらくして、白浜に還ったという。 　　　　　『三宅記』より抜粋引用 ※《『三宅記』は伊豆諸島がどのように生まれたのかが記された伊豆諸島の生成伝説を伝えるもので、室町時代の1430年〜70年頃に成立したと推定されています。また八番目の〝小島〟は八丈小島、九番目の〝王鼻島〟は大野原島か青ヶ島ではないかと推測されている。ところで“伊豆七島”とは大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島の７島を指し、新島近くの式根島は入っていません。このことは元禄16年（1703年)にあった関東地方南部を襲った元禄地震(房総半島の南端を震源地として平塚等で震度７を記録し、房総半島の和田で最大10.5mの推定津波高となっている)の大津波により新島との間の陸地が崩壊分離したと言われ、それまでの住民は新島に移住し、その後定住者はおらず、流人を新島、八丈島に運ぶ際の仮泊港として、あるいは年貢の塩を臨時に精製する場所、また湯治場、漁場であったようです。そのため明治22年までは無人でした。それ以降、人々が徐々に移り始め現在では利島や御蔵島よりも多い数百人の人が住んでいます。このことから式根島は過去には新島と地続きであったため、開島から百年あまりの島ですので、昔からの“伊豆七島”には入っていないと言われています。（但し、式根島は昔から新島に属し非常時の「庫島」として入島制限があり、元禄地震で分離の話は当時の島民の「創作」とする異説あり）》 ◆伊豆の歴史と二神（三嶋大明神と伊古奈比咩命） 歴史上、伊豆の名が最初に現れるのは『日本書紀』応神天皇５年条の枯野(からの)伝説である。おそらく、倭の五王の時代に、伊豆は東国への海上交通の要地として、またそのすぐれた航海術と造船技術とによって王権と深く結びついていたと思われる。伊豆が一国として独立するのは、天武天皇９年(680年)のことであるが、それまでは珠流河国造(するがのくにのみやつこ)の支配下に属していたらしい。伊豆国が遠江(とおとうみ)・駿河両国の３分の１以下でありながら一国とされたのは、流刑の国に定められたことによるだろう。 伊豆はまた火の国でもあった。伊豆島噴火の記事はすでに『日本書紀』天武天皇条にみえるが、噴火は当時島焼きとよばれ、神々のしわざと考えられていた。なかでも、三島の神は伊豆の主神と考えられ、后神・伊古奈比咩命とともに崇敬された。この二神はもとは三宅島に鎮座していたといわれ、奈良時代にはすでに白浜の地に遷座していたらしい。賀茂郡大社郷(おおやしろごう)は朝日地区を除く現在の下田市域の大半を占めたと思われるが、その名は三嶋の神と后神を祀る社の所在に由来するものであった。 　　　『下田市史』より抜粋引用 ◆伊豆の島焼きと二神（三嶋大明神と伊古奈比咩命） 伊豆の噴火が記録にあらわれるのは早く、『日本書紀』天武天皇13年(684年)10月壬辰条には、次のように記されている。 “この日、人の寝しずまるころ、日本列島全域にわたるかと思われる大地震が発生し、国郡の官舎をはじめ民家、寺社に大きな被害があり、伊予では道後温泉がとまり、土佐では田畑一千町歩が海没した。”とあり、つづけて “是の夕に、鳴る聲ありて鼓の如くありて、東方に聞ゆ。人有りて曰く、「伊豆島の西北、二面、自然に増益せること、三百余丈、更一の島と為れり。則ち鼓の如くあるは、神の是の造る響なり」といふ。”とみえる。 この伊豆島の噴火は大島の三原山噴火と推定され、同島新島・野増(のませ)地区の熔岩流がその時のものといわれる。これに先だつ４年前の天武天皇９年(680年)にも、「鼓の音の如くして、東方に聞ゆ」という記事が『日本書紀』にみえる(同年２月発亥条)。これもあるいは伊豆島の噴火であったかもしれない。 こうした島焼きや造島を引き起こす力を当時の人々は神のしわざと考えたのであったが、その神々の中でも主神とみなされたのが三島の神であり、いま三島市の三嶋大社に祀られている神がそれである。元来は三宅島に祀られていたが、のち后の伊古奈比咩命とともに白濱神社に祀られるようになり、さらに11世紀頃伊豆の一の宮として国府の地に勧請(かんじょう)されたと考えられている。 　　　『下田市史』より抜粋引用 ◆拝殿について 「間口６間、奥行５間、入母屋造(いりもやづくり)、千鳥破風、唐破風附、多数の彫刻美麗を極む、屋根瓦葺」 『建築様式と彫刻について』 拝殿の建築様式は神社誌に書かれてあるように権現造りである。一般に権現造りは拝殿と本殿とが弊殿で連絡しているのが正式であるが、白濱神社では地形の関係で拝殿と本殿とを弊殿で連絡することが出来ないために本殿は男坂を隔てて、神域の最高位に鎮座している。 拝殿の結構(構造や組み立てのこと)は入母屋造りである。入母屋造りは八棟造りともいって、棟数が多いことからこの名がある。先ず最上部の大棟に続いて左右に降り棟、それから両袖に走るすみ棟、その外に屋根の中央に三角形をした千鳥破風の棟、更に拝殿正面に虹形をした唐破風の棟があって都合７つの棟があることになる。 鳥居付近から拝殿を拝した時に自ら厳粛な気分に浸ることができるのはこの入母屋造りのもたらす建築美によるものであろう。 拝殿の正面に立ち止まって先ず賽銭を投じそれから鈴をふるって参拝をするこの辺りを向拝(こうはい、ごはい)と呼んでいる。頭を挙げれば各種各様の彫刻を拝することができる。 階段、欄干、回廊、柱、梁、桁、彫刻の類はその殆どすべてが欅材(主に湯ヶ野の木屋才助から調達)を使っているため、百十数年の間、風雨にさらされながら色つやこそあせてはいるが、当時の姿をそのまま今に伝えている。柱と梁、桁とのつながりは斗組といって斗と肘木(ひじき)との複雑な組み合わせをなしている。左右の隅瓦の一つは亀、他は鯛に恵比寿さんがまたがっているのが見られる。 向拝(こうはい、ごはい)で仰ぎ見ると対になった３体の彫刻と欄間の３体の彫刻、合わせて９体の彫刻はそれぞれ独特の妙味を感じさせる。 中で将に天に昇らんとする昇龍は拝する者の心を躍動させる。め松やお松を配して鳩や鶏その他架空の鳥を彫り抜いた数々の彫刻は平和の象徴として心なごむものがある。 欄間の龍に龍神を拝した彫刻は幽玄の古代を思わせる。回廊の柱に取りつけてある獅子頭は魔除けのためでありその他はいずれも平和を祈念するものであろう。 回廊の左右の障子(奥まったところ)に取りつけてあるめ松お松を背景に馬にまたがった中国風の仙人が笑みを浮かべながら地上の人に話しかけているのは夢玄の世界を思わせる。 これらは見る人、拝する人の心にさまざまな感懐をよび起こさせる多種多彩な逸品揃いであって名工石田半兵ヱの円熟した技芸を思わせる。 《向拝の昇竜をはじめエビ虹梁、斗組と獅子頭、回廊彫刻などの拝殿彫刻は名工として名だたる石田半兵ヱ(現在の松崎町江奈出身)と長男馬之助(後の小沢一仙)、四男徳蔵(後の福田俊秀)の作。半兵ヱたちは自己の作品には銘を刻むことはしなかったという。名工たる所以がうかがわれる。》 竣工は文久２年(1862年)９月中下旬頃 　　　白浜神社誌『伊古奈比咩命神社』・白浜神社御拝殿造営誌 より抜粋引用 ◆本殿 三社間流造向拝付総檜造銅葺 竣工は大正11年 ◆境内社（26社） ・少彦名命神社 ・御子神社 ・應神天皇社 ・須佐之男命神社 ・天児屋根命神社 ・天水分命神社 ・天照皇大神社 ・級長戸邊神社 ・木花開耶姫命神社 ・瀬織津姫命神社 ・倉稲魂命神社 ・豊宇規氣姫命神社 ・経津主神社 ・熊野神社 ・海津見神社 ・海津豊玉彦神社 ・大年神社 ・石長比賣命神社 ・若宮神社 ・亥神社 ・大雷神社 ・高皇産霊神社 ・金山毘古命神社 ・金山比賣命神社 ・大山祇神社 ・豊受大神宮 ◆例大祭 前夜祭、火達祭（ひたちさい） （10月28日） 例大祭 （10月29日）午前６時より三番叟を奉納 御幣流し祭（おんべいながしさい） （10月30日） 《毎月1日・15日に月次祭(つきなみさい)》 ◆酉祭（とりまつり） 4月と11月の初酉日 ◆国の天然記念物 伊古奈比咩命神社のアオギリ自生地 （青桐、アオギリ科の中国原産植物） ◆静岡県指定文化財 有形文化財 ・鰐口（工芸品）《縄地金山奉行大久保長安寄進》 天然記念物 ・白浜神社のビャクシン樹林 （柏槙、ヒノキ科の常緑中高木） ◆下田市指定文化財 有形文化財 ・御正躰（みしょうたい）1面（工芸品） ・水草双鳥鏡（工芸品） ・亀甲地双雀鏡（工芸品） ・山吹双鳥鏡（工芸品） ・薬師如来坐像（彫刻） ・北条早雲(伊勢宗瑞)朱印状（古文書） 史跡 ・火達山遺跡 無形民俗文化財 ・三番叟（さんばそう） 【BGM】 おとわび 五色 【BGM】 H/MIX GALLERY 蜃気楼の旅 http://www.hmix.net/ ご覧頂き感謝しております 皆様に今まで以上の 幸多からんことをお祈り致します