【寺社参詣】＃88 住吉神社(山口県下関市/長門國一宮)～海峡の街・下関の、神功皇后ゆかりの名社～ Sumiyoshi-Jinja Shrine скачать в хорошем качестве

【寺社参詣】＃88 住吉神社(山口県下関市/長門國一宮)～海峡の街・下関の、神功皇后ゆかりの名社～ Sumiyoshi-Jinja Shrine

神社仏閣巡り「寺社参詣シリーズ」第８８回は、本州の最西端、関門海峡を挟んで向かいの福岡県北九州市とともに「関門都市圏」を形成する山口県下関市に鎮座する、長門國一宮　住吉神社です。 日本書紀の「神功皇后摂政前紀」によると、神功皇后が三韓征伐で新羅に向う際に、住吉三神（住吉大神）が神託してその渡海を守護しました。三韓征伐の帰り、住吉大神が「我が荒魂を穴門（長門）の山田邑に祀れ」との神託が再びあり、穴門直践立（あなとのあたえほんだち）を神主の長として、その場所に祠を建てたのが、住吉神社の起源とされています。 こういった創建の由緒から、軍事や海上交通の神としての信仰を集め、鎌倉時代になると、源頼朝などの歴代将軍から寄進を受けていましたが、戦国時代に入ると衰退しました。 その後、大内氏や毛利氏からの寄進を受けて復興、江戸時代以降は長州藩主毛利元就などによって、社殿の修復が行われました。 延長５(927)年の延喜式神名帳では、長門国豊浦郡に「住吉坐荒御魂神社三座　並名神大」と記載されており、三座が名神大社に列していました。明治に入って明治４(1871)年、近代社格制度の制定に伴って国幣中社に列し、明治44(1911)年、官幣中社に昇格しました。 本殿は、応安３(1370)年、長門国守護職であった大内弘世により造営されたもので、この頃は弘世によって社領が安堵され、長門国二宮である忌宮神社とともに社殿を再建していました。 住吉神社の本殿は、昭和28(1953)年に国宝に指定されました。 本殿に繋がる拝殿は、室町時代の天文８(1539)年に、毛利元就によって造営されたもので、昭和29(1954)年に国の重要文化財に指定されています。 最寄り駅は、ＪＲ西日本の新下関駅で、山陽新幹線と山陽本線が交わる駅です。新幹線新下関駅は、基本的にこだまのみの停車で、１日に数本、鹿児島中央直通のさくらが停車します。 山陽新幹線開業前の新下関駅は、かつては「長門一ノ宮駅」という駅名で、住吉神社の最寄り駅を表していました。しかし、もっと時代を遡ると、第二次大戦前の昭和３(1928)年に長府～幡生間の線路が、軍部の指示により現在のルートに付け替えられるまでは、長門一ノ宮駅は住吉神社のすぐ北（現在、神社の駐車場となっているところ）に存在していました。当時の山陽本線　長府～幡生間は、現在よりも海峡寄りを通っており、関門海峡沿いにあった砲台が、軍事上の要衝となっており、そういった観点から軍部が内陸への付け替えを要請したのだと考えられます。 住吉神社の例祭は、毎年１２月８日～１５日にかけて行われる「御斎祭」です。境内にしめ縄を張り巡らせ、一般の参拝者をシャットアウトし、神職や巫女さんは境内に籠もり、一切外に出ないようにします。この間に、境内の穢れを徹底的に祓う「物忌みの神事」を行います。「物忌みの神事」は、神功皇后が住吉大神の荒魂をここに祀った際、自らの身を清めて数日間籠ったという故事に由来する神事です。 なお、「御斎祭」の間は、一般の人は一切参拝ができませんので、ご注意下さい。 日本の歴史に、幾度となく登場する下関の地に、そのはるか前から鎮座する、長門國一宮、住吉神社の動画をご覧下さい。 撮影機材：GoPro HERO 8 【使用ＢＧＭ】 「ショパン：《舟歌》 嬰ヘ長調 作品60」（クラシック名曲サウンドライブラリー） http://classical-sound.seesaa.net/ 【Ｗｅｂサイト】 山口県観光サイト　長門國一宮住吉神社 https://yamaguchi-tourism.jp/spot/det... #神社仏閣巡り#住吉神社#山口県下関市#神社巡り#神社ガイド#一宮#神功皇后#パワースポット#国宝