トルコもまた危険水域　超インフレがヤバ過ぎる　エルドアンは下野？ скачать в хорошем качестве

トルコもまた危険水域　超インフレがヤバ過ぎる　エルドアンは下野？

トルコのエルドアン政権に反対するデモが拡大している。きっかけは、現イスタンブール市長であるイマモール氏やその仲間たちを一斉に逮捕したことだ。イマモール氏は、2028年に予定されている大統領選挙でおそらく最強と目されている候補者である。 自分の政敵だからと言って、逮捕し、政治の舞台から引き摺り下ろすようなことがあって良いのか、と国民が怒るのも当然であり、民主主義を標榜する以上は、選挙という手段で正々堂々と戦うべきであることは言うまでもない。 エルドアン氏もかつてはイスタンブール市の市長をやっていたことがあるので、自分と近い経歴の現市長の存在が怖い、ということがあるだろう。そのエルドアン氏は、2003年に首相になり、その後、首相から大統領へと立場を変えながら20年以上にわたってトルコのリーダーを務めて来た。 その間、トルコは目を見張るような経済成長を遂げ、大方の国民はエルドアン政権を支持して来た。しかし、2022年はじめ頃から、それまでは10%程度であったインフレ率が60%から80%近くにのぼるようなことになって来た。日本でもその頃から物価は上昇をはじめたが、年率で見れば3～4%程度である。そこから3年半くらい経った今では、数年前に比べて物価が10%くらい上がっている、というのが体感でも感じられる程度になっている。 しかし、年率60%のインフレともなれば、3年経てば物価は数年前の4倍、ということであるから、生活に対する影響はとんでもないことになる。それで、物価高で生活が苦しい人々に補助金を出す、というようなことをすれば、その分インフレが余計にひどくなることにもなる。そこで、金利を上げるなど、景気を冷やすような対策もせざるを得ないので、経済成長の方も鈍化することになった。 経済は成長せず、物価は高いまま、というトルコの現状は、人々を大いに不満にさせる。そんな折、エルドアン氏の代案として有力なイマモール氏を逮捕してしまう、ということをされたのだから、トルコ国民としては、自分たちの未来に対する希望を摘み取られたようなかたちである。 今回の反エルドアン運動は、けっこう根が深く、深刻であろう。エルドアン氏の退陣による政権交代というシナリオは、けっこう大きな確率で起こり得ることではないか、というように思っている。 世界のあちこちで政権トップに大きな振動が起きているこの頃である。 ＃トルコもまた危険水域　＃超インフレがヤバ過ぎる　＃エルドアンは下野？