”春立ちぬ” 〜マリンバ・デュオのために〜(2020) | 作曲：小野史敬 скачать в хорошем качестве

”春立ちぬ” 〜マリンバ・デュオのために〜(2020) | 作曲：小野史敬

作曲者”Fumihiro Ono”の各種SNSで音楽情報をチェック！ X(Twitter)   / fumihiro__ono   Instagram   / fumihiro_ono   Contact https://www.fumihiro-ono.de 〜楽曲について〜 プログラムノートより以下抜粋。 日本の春はゆっくりと訪れる... 2020年春、本来はこの作品を書き上げるつもりだったが、アイディアと冒頭のテーマのみを書いたまま仕上げることができなかった。 全てが変わってしまったように思えたこの夏に、もう一度書いてみようと思ったのはやはり僕は"春"が好きだったからだ。 ー月数(つきよ)めば　いまだ冬なり　しかすがに　霞たなびく　春立ちぬとか 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(万葉集　大伴家持) 「暦の上では今はまだ冬だが、霞がたなびいている。春が来たのだろうか。」 という季節の変化を捉えた歌だ。 この万葉集の歌の"些細な季節の変わり目の描写"にもう一度日本の美を感じたのが作曲のヒントになり、そしてタイトルにもなった。 寒い冬はいつしか終わり、暖かくなったかと思えばもう桜が舞い落ちて夏に向かってしまう。 僕はこの季節が好きだ。 そしてこの間に起こる季節の移ろいや人の心の変化を描ければと思った。 寒い冬、大地の力強さ、雪解け水、清流、春霞、暖かい匂い、風、花の色づき、小さな喜び、そして舞い落ちる桜の花びら... その全てが電車の窓に映る風景のように連続的に移り変わるような。そんな作品が作りたいと思った。 一年のうちに最も自然の循環を感じる、その恵みに感謝し、何か新しさを期待するこの季節を描きたかった。 いつもこの季節になると、自然に呼応する形で、僕もまた"何か"変わりたいと小さく祈る。 また春が訪れますように。 世界初演 2020年10月11日札幌市時計台ホール 演奏：木上智保子、石川千華 作曲：小野史敬 ※本演奏はDAW版です。 小野史敬（２０２０） https://www.fumihiro-ono.de #Marimba#マリンバ二重奏#percussion