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【転出超過】広島にはやりたい仕事がない？　企業のホンネ　若手社員のホンネ (2024/02/08

去年７月、湯崎知事から任命書を手渡された１０人の社会人…。 県内の企業に勤める３年以内の若手社員で“転出超過”が続く現状を打破しようと去年、県が初めて任命しました。 この半年間、会社で働く傍ら、オンライン交流イベントで就活中の学生の相談にのったり、広島で働く魅力をＳＮＳで発信してきたサポーターたち。 先週、広島県に突き付けられた転出超過“３年連続ワースト１位”の現実をどう受け止めているのでしょうか…。 広島市中区のマエダハウジングで広報として働く“就活サポーター”の小西さんです。 【マエダハウジング・小西 健司さん（ひろしま就活サポーター）】 「僕が思うのは、ここまでいくと逆にいいことなんじゃないかなと思って、広島から出ていかないでというアピールも大事だと思うが、いまこの現状である以上、戻ってきた人たちのための居場所やサポートできる仕組みができれば、もっと広島で働きたいと思える人も増えて環境づくりもできて、最終的に転出超過もなくなってくるのかなと思う」 “徹底的に学生に寄り添う“インターンシップに力を入れ”新卒採用難“や”転出超過“解消のカギは「リアルな業務体験」と「細かいコミュニケーション」だと捉える不動産会社の「マエダハウジング」合同就職説明会などイベントに参加するメンバー自体にもこだわっています。 【マエダハウジング・小西 健司さん（ひろしま就活サポーター）】 「他の企業はお偉いさん方とか年齢層が高めの方が多く来ている。私たちは内定者が一緒に行く、もしくは新卒、そういった若い世代と採用担当が行って、最近、就職活動した人たちの集まりだから相談もしやすい（環境を作っている）」 尾道市に本社を置く建設資材の総合商社「アマノ」この会社にＵターン就職し、採用担当として働く丸山さん。 “就活サポーター”として今回の結果に複雑な思いを抱えています 【アマノ・丸山 優衣さん（ひろしま就活サポーター）】 「（３年連続ワースト１位は）残念なことではあるが理解できる部分もある。いろいろな学生と面談をしているが、やりたいことを諦めて広島で働くのか迷っていると言って、選択肢が全国か広島かではなくて“やりたいことか広島か”で悩んでいる方が多いなと思う」 そうした中、３年前の自身の就職活動の経験から“ある難しさ”を指摘します。 【アマノ・丸山 優衣さん（ひろしま就活サポーター）】 「（就活当時）尾道を車でぐるぐるしながら会社名のある看板を見ていた。広島の会社は自分が主体的に調べるぞ、とならないと、なかなか出てこないと思った」 広島を象徴する施設の建設にも関わってきた会社で採用担当を任されて以降、インターンシップやＳＮＳ発信の強化、直接、就職希望者へアプローチをするなど一気に“攻め”の姿勢に転じています。 この先、特に取り組むべきこととして考えているのが…。 【アマノ・丸山 優衣さん（ひろしま就活サポーター）】 「広島の企業の横のつながりを大切にした方がいいと思っていて（自社でも関係会社と）いまは採用になるとライバルになって、仕事になると協力して街づくりをしているので、採用のところももっと協力をしていかないとこの問題には立ち向かえないかなと思う」 ビジネス展開をする企業が増えることは活力のある街づくりには欠かせないポイントです。 スタートアップ企業を支援する専門家は、課題を感じているといいます。 【ユニコーン１０・コメンテーター　桑原 弘明さん】 「残ってほしい人たちがみんな出ていく。ということがあって、今の子に多いのは安定などを重視する人が多いのですが、何かやりたい人は逆に東京に行くというのは、広島に何かやりたい会社がない。という、そういうことだと思っています」 何故、このような事態が起こってしまうのでしょうか？ 【ユニコーン１０・コメンテーター　桑原 弘明さん】 「ＩＴ（企業）がないことが一つ大きいと思います。学生はイメージなのです。自動車産業とＩＴ（産業）を見たときに１０年後、２０年後にどちらが将来性があるのかというイメージで就職を決める。企業の良さや本当に持っているポテンシャルが学生には分からないそういう意味ではイメージが全体的に悪いかなと我々も感じている」 Ｑ：広島が？ 「広島（のイメージ）が悪いと思います」 ＜スタジオ＞ 県が任命した就活サポーターの丸山さんは学生に知ってもらうために、そしてＳＮＳを見てもらう工夫としてハッシュタグは「広島・尾道・福山」など「就活」や「採用」というワード以外も積極的につけて発信しているということです。広島、地名でいえば有名なので外からの視線も向けてほしいですね。