【特集】未来の新星たちが挑む！クラシックバレエを現代舞踊作品へ プロダンサーとの共演【新潟･長岡市】スーパーJにいがた12月5日OA скачать в хорошем качестве

【特集】未来の新星たちが挑む！クラシックバレエを現代舞踊作品へ プロダンサーとの共演【新潟･長岡市】スーパーJにいがた12月5日OA

長岡市でバレエやダンスを学ぶ学生たちが、この秋、プロのダンサーと舞台で共演しました。バレエの「古典作品」を大胆に『現代舞踊作品』へとアレンジした未知のジャンルに挑戦し、ひたむきに練習を重ねた若者たちの姿に密着しました。 全身を大きく躍動し、時には声も使って表現する舞台。クラシックバレエをもとに、ストーリーや演出で創作性を高めた『現代舞踊作品』です。この秋、長岡市のダンススタジオで学ぶ小学3年生から大学生、約100人の生徒たちが国内外で活躍するプロのダンサーと共演。現代舞踊の公演に挑戦しました。 ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「おはようございます。」 振付・演出を手掛けるのは、ダンス・カンパニー「ナチュラルダンステアトル」を主宰する中村しんじさん。多くの賞も獲得した舞踊家です。 ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「もっと前(の方のステージ)使ってもいいね。まあいいや、あとで(確認を)やりますから。」 上演する作品は〝ねむり姫〟。3大バレエの一つ「眠りの森の美女」の舞台を、100年後の地球に置き換えたSFファンタジーです。 参加する生徒の多くは、クラシックバレエを学んできました。物語や感情を体の動きだけで表現してきた生徒たちにとって、舞台上で声を出すのは未知の体験です。 ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「ここだけじゃないからね、声(出すの)ね。あとで練習しないとだな。」 「ナチュラルダンステアトルって、うちらのカンパニーは言うんですけど。演技とダンスのカンパニーとしてやりたいので、形にあまりとらわれずに演劇性がすごく強くなってます。」 すでに、全国で実力を認められた生徒もいます。 五十嵐美紅さんは、長岡工業高等専門学校の4年生。2023年、東京で開かれたコンクールで入賞しました。 ■長岡工業高等専門学校4年 五十嵐美紅さん 「コンクールは、今までやってきたことをさらに極めるっていう感じだったけど、今回のは全然やったことない動きをしたから、反り方とかどこを使っているのかが、見てすぐキャッチできなくて。」 卒業後、本格的にバレエの道を目指すという五十嵐さんにとって、今回は大きな挑戦です。 ■長岡工業高等専門学校4年 五十嵐美紅さん 「こうやって、ちょっとずつ別のバレエと違う踊りも経験させてもらって、これから踊りの道に進むなら、絶対そっちの踊りの方もするから生きると思います。」 指導する先生も、そのチャレンジを後押しします。 ■五十嵐さんを指導する 古澤友菜さん 「中村しんじ先生の作品が何をお客様に伝えたいのか、それを伝える側の人になって表現者として頑張ってもらいたい。(バレエ以外の)ひとつ踏み込んだ可能性を広げられるんだったら、うれしいと思う。」 舞踊の第一線で活躍する中村さんによる、貴重な指導。的確な指示を明るくわかりやすく出しながら、舞台の上に熱気を作り上げます。 ■公演に出演するプロダンサー 澤村亮さん 「中村しんじが例えながら、子どもたちに分かりやすく伝えることで想像しやすくしてあげて、楽しめるとすごいどんどんノってきて良い表現が出てくると思う。」 ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「ひとりひとり、子どもたちに『これです』っていう、ひとつにまとめてもらいたくない。みんながみんな違っていいと僕は思うので想像っていうのはひとつじゃない。まずは笑顔、楽しく踊ること、難しく考えない。もっと笑顔で楽しく踊っていただければ、こちらとしては満足です。」 平日の夕方。長岡市内のスタジオで、生徒たちが練習に励んでいました。 永澤琴子さんは新潟青陵大学の4年生で、1月に全国区のコンクールで入賞。バレエを生かせる仕事に就きたいと、来春から東京でピラティスのインストラクターとして働きます。18年間、バレエで体の内側の使い方を学んできた永澤さんですが、今回の作品は… ■永澤琴子さん 「あそこまで崩して口を開けたり表情筋まで全部すっごい激しく動かして、べた足で走ったり、古典では使わない筋肉っていうか肩甲骨とか、その背中とかの可動域が広がるので、いつもより体全体を使ってる感じで動いてる感じなので、動きの大きさがやっぱり古典と違うなって思います。曲の最後の方に声を出すところがあるんですけど、そのときほんとに息上がってるからすごいきつい。」 練習では、同じ舞台に立つプロの姿に刺激を受けていました。 ■永澤琴子さん「すごかったよね。」 ■五十嵐美紅さん「関節がない動きだった。」 ■永澤琴子さん「体柔らかすぎてしなやかすぎて。」 ■五十嵐美紅さん「筋肉がすごくてプロだなーっていう体つき。」 ■永澤琴子さん「歓声あがったよね。」 公演を1週間後に控えた、集中レッスン。 ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「ストップ、ストップ。はい、ストップ。ピルエット、シャッとやればいい。」 完成度を高めるために、細かい指示が飛びます。キスの振り付けにも・・・ ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「ここをもうちょっと遠くにあげればいい。形でやらない。これでもいいよ。ゆっくり、もう1回行こう。」 本番前、最後のレッスンー ■五十嵐美紅さん 「踊り慣れてきて表情がシュンってしちゃうところを指摘されました。」 ■永澤琴子さん 「笑顔を忘れずにっていう練習をしていきたい。」 笑顔で踊ることが、最大の表現力― 「踊りは〝命〟！やるっきゃない！」 古典のストーリーを生かしながらも、AIロボットが登場する独自の作品世界。生徒たちもプロと同じステージで、精一杯表現します。 全力の笑顔と声で、舞台を締めくくりました。 ■プロダンサー 澤村亮さん 「もう、ばっちりだったと思います。本番のエネルギーで舞台に立ってる姿を見て、こっちがもっと頑張らないとなって、すごい元気をもらえました。」 ■舞踊家・演出家 中村しんじさん 「コンテンポラリーの要素が入ってるんで、でもただ本当にクラシックバレエの基礎がないとできない踊りなので、みんな本当によくやっていただいたと思います。」 ■永澤琴子さん 「はじめとは全然違う踊りになったし、最後はみんなすごい声も出てたし、動きも大きくなって表情も明るくなっていたので、すごくいい舞台になったんじゃないかなと思います。」 ■五十嵐美紅さん 「袖でプロの方が踊っているときに私も見入ってたんですけど、小さい子たちも見入っていて、みんなにとって勉強になる舞台だったなと思いました。」 2024年12月5日放送時点の情報です。 #ダンサー #古典作品 #現代舞踊 #コンテンポラリー #バレエ #眠れる森の美女 #バレリーナ #クラシックバレエ #ballet #dance #classic #新潟 #UX新潟テレビ21