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3分でわかる伊藤若冲（人から分かる3分美術史89.1）

江戸中期の京都の絵師であり、「奇想の画家」の代表的な人物として知られる伊藤若冲を紹介します。 ※本動画は「3分でわかる伊藤若冲（人から分かる3分美術史89）」[    • 【旧版】3分でわかる伊藤若冲（人から分かる3分美術史89）   ]を再撮影・再編集を行なったものです。 *** こんにちは。人から分かる3分美術史。 今日は伊藤若冲について勉強していきましょう。 伊藤若冲。1716年生まれ。江戸中期の京都の絵師であり、「奇想の画家」の代表的な人物として知られます。 若冲は、京都の中心部にある錦高倉青物市場の問屋「桝屋」の息子として生まれました。桝屋は市場を取り仕切る責任ある立場であり、若冲も23歳の頃には父親が亡くなったことで、桝屋の仕事を引き継ぐこととなります。 若冲が絵を描き始めたのは十代の頃と考えられ、学問や遊びには興味が無かったと云われます。若冲ははじめ狩野派を学んでおり、大阪の絵師・大岡春卜に学んだとも考えられています。続いて、中国・宋王朝、元王朝の絵画を模写を通じて学びました。しばらくすると、動植物をモチーフに制作を行うようになります。 その初期の作品として知られるのが「牡丹・百合図」。若冲32歳頃の作品であり、当時流行していた沈南蘋の画風に影響された、写実的で艶やかな植物画となっています。 若冲は40歳になると桝屋を引退し、弟に譲ります。これ以後若冲は、絵師としてより活発に活動するようになります。 若冲の作品を見ていきましょう。 「芍薬群蝶図」。若冲42歳頃の作品であり、この頃より展開しはじめた「動植綵絵」シリーズの初期作として知られます。 「群鶏図」。「動植綵絵」の一つで、若冲46歳頃の作品です。 その後も若冲は、「白象群獣図」「石灯籠図屏風」など独自の画風を築き上げていきました。 晩年になると評価も高まり、円山応挙、池大雅、与謝蕪村らとともに京都を代表する絵師の一人として知られるようになります。 若冲は、1800年に85歳で亡くなります。その後しばらく忘れられますが、昭和後期の辻惟雄らによって再評価が為され、現代では「奇想の画家」の一人として、人気を高めています。 以上！