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本裁判例では課長B職であった原告に支給されていた職務手当と役職手当に1か月30時間分の深夜勤務手当又は時間外勤務手当が含まれるかどうかが争われました。 結論としてはいずれも含まれないと判断されました。 給与規程や給与体系上、職務手当等が従事する職務の責任の重さに応じて金額の増減がされており、深夜労働に対する割増賃金の対価としての実質を有していないこと、深夜勤務手当部分とその他の部分とが区分できないことから、明確区分性の要件も否定されるとして、割増賃金として既に支払われたとはいえないと判断されました。 また、職務手当等に時間外勤務手当が含まれる旨の規定もないことから、時間外勤務手当が含まれる旨の合意も成立していないと判断されました。 #毎日サクッと労働裁判例 #弁護士 #山﨑駿