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SDGsを意識したまちづくり

レジュメ 　現在、世界規模で温暖化が進んでいる。日本の総二酸化炭素排出量のうち5割は都市での経済活動に起因している。低密度の市街地が多く広がっていると運輸部門での二酸化炭素排出量が多いというデータもあり、都市構造と環境は密接な関係にある。また、日本では少子高齢化も進行していて、今後は高齢者も歩いて暮らせるまちが求められる。そこで、現在日本で行われている持続可能なまちづくりについて調べ、高崎をより環境にやさしく、高齢者も歩いて暮らせるまちにするということが研究の目的だ。 　日本ではコンパクトシティが進められている。これは都市機能を集約し郊外にまで広がってしまった無駄なインフラを省くというものだ。特に、都市機能を集約した拠点をいくつか設定し、それらを公共交通で結ぶネットワーク型コンパクトシティが進められている。富山市や青森市、北九州市をはじめとしたさまざまな地域でコンパクトシティが行われている。 　そこで、コンパクトシティを行って成功した富山市と高崎を比較することにより高崎の課題を考えることにした。高崎市と富山市のそれぞれの都市計画マスタープランを読み、生活拠点として設定されている拠点を調べた。そしてそれぞれの拠点周辺の施設数を比較した。 　比較から、高崎では施設が一つもない実態の伴わない拠点が都市計画マスタープランで設定されていることが分かった。また高崎の一拠点あたりの施設数は富山より少なく、特に図書館が少ないことが分かった。このことから、今後の高崎の課題は都市計画マスタープランの拠点の見直しを行うこと、また文化教育方面で充実したまちづくりを行うことだと考えた。 FEWCについて FEWC（地球市民を育成するフロンティア教育）では、身近な地域に始まり、群馬、日本、世界、現代国際社会等をテーマにSDGｓの視点から個人研究を行い、最終学年ではグローバルな課題に対する創造的な解決を英語で提案・発信することを目指しています。