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宗吾旧宅を訪問

学問のすすめの福沢諭吉が幕末で世界で唯一恥じることのない人物として絶賛している佐倉惣五郎。　本名　木内惣五郎の旧宅を訪問。末裔の第十七代当主　木内克子女史がこころよく詳しい当時の様子をお話しして下さいました。 惣五郎には6人の子供がいて上の長女、次女は水戸藩領に嫁いでいた為、佐倉藩の権限外であった。徳川家綱への直訴を決意して一旦江戸から自宅へ戻り、妻とは離縁、子供達には勘当という措置を取り、家族に罪が及ばないようにしてから再び一人江戸へ向かい、徳川家の菩提寺である上野寛永寺で徳川家綱に直訴に及ぶ。佐倉藩の裁定で妻との離縁は認められたが、子供達の勘当は認められず、磔の刑に処せられる。 処刑された惣五郎本人とお家断絶の為4人の幼な子も処刑された。4人とも男子の名で葬られたが、当時女子の処刑は禁止されていた為、実は長男を除いて下の子3人は幼い女の子であった。宗吾霊堂入って直ぐ右側に惣五郎と4人の子供達が一緒に眠っているお墓があるが処刑された場所でもある。 もっともこういう裁定を下した佐倉藩主堀田正信自身、後に五人を手厚く供養している。当時と今では時代背景が全く違うので、今の時代感覚で判断する事は出来ないように思える。