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2024中心市街地探訪186・・三重県亀山市

三重県の北中部に位置し、面積191.04㎢、人口は49,147人(2024.7.1)。江戸時代は伊勢亀山藩の城下町、東海道の宿場町として栄え、明治4年の廃藩置県で亀山県、その後安濃津県を経て三重県に編入された。明治22年(1889年)の町村制で鈴鹿郡亀山町が成立し、その翌年には関西鉄道(現JR関西本線)亀山駅が開業した。昭和29年(1954年)に周辺4村と合併して市制を施行し、近年では平成17年(2005年)に鈴鹿郡関町と合併して新たな亀山市が誕生した。 静岡県からのアクセスは、東海道新幹線で名古屋まで行き、関西本線に乗り換え、名古屋から亀山まで快速で約65分。 中心市街地は、JR亀山駅の北側付近と、亀山市役所の東側周辺のエリア。 城下町であり宿場町でもある亀山は、高台の東海道に沿って市街地が形成され、明治に入ると鉄道の開業により、人と物が集まる亀山駅周辺へとその中心がシフトし、鉄道のまちへと発展した。しかし近年ではその勢いも衰え、賑わいの起爆剤として再開発ビルが完成したが、残念ながらオープンから2年(2024年7月時点)近く経っても商業区画が一つも埋まっていない状態だ。率直な感想だが、ビルをセットバックして商業区画に沿って駐車場を確保することが出来ればテナントが決まるのではないかと思った。採算性を確保するには容積を稼ぐのが再開発事業なので簡単な話ではないが、このまま空きテナントがつづけば街のイメージ悪化にもつながってしまう。おそらく図書館とマンションの分譲により、ビジネスとしての再開発事業は成功しているかと思うが、早急にテナントが埋まることを願うばかりだ。 【JR亀山駅】01:51 関西本線と紀勢本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は1,908人(2022年度)で、当駅を境に大阪方面はJR西日本、四日市、津方面はJR東海の所属の路線となっている。駅は3面5線の地上駅で、ホームは南側、駅舎は北側に配置され、ホームの西側には車両基地がある。駅舎内には改札口や切符売り場などの駅施設があり、駅前広場は路線バスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースのあるロータリーとなっている。 【キットテラス亀山】03:08 地下1階、地上4階建ての公益施設・商業施設棟と、地上15階建ての住宅棟からなる再開発ビルで、亀山駅周辺2ブロック地区第一種市街地再開発事業として、事業費81億5,600万円をかけて令和4年(2022年)10月に完成した。公益施設・商業施設棟は、地下1階が駐車場、地上1階から4階に市立図書館、地上1階と2階に計3区画の商業施設が入り、住宅棟は、総戸数56戸のマンション。 【亀山市文化会館】03:58 【亀山商工会議所】04:04 【東町商店街】04:10 東西約420m続く片側式アーケードが設置された商店街で、物販店や飲食店のほか、市民協働センターもある。 【亀山市役所】04:35 【亀山城址】04:41 亀山城は、文永2年(1265年)に関実忠によって築城された平山城で、元亀4年(1573年)に織田信長により関盛信が追放されるまで関氏16代の居城。明治の廃城令により、多聞櫓と一部石垣や土塁以外のほとんどが取り壊されたが、その多聞櫓が原位置のまま残る三重県内唯一の城郭建築として、昭和28年(1953年)に三重県指定文化財になった。亀山城の南側を横断する東海道沿いには、趣のある町家が点在している。 【JR関駅】05:46 関西本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は195人(2022年度)。駅は2面2線の地上駅の無人駅で、ホームは南側、駅舎が北側に配置され、駅舎の中には観光案内所と土産物店が入っている。駅を出ると、駅前広場に隣接して飲食店があり、目の前を国道一号線が横断している。 【東海道関宿】06:35 延長1.8kmに約200軒もの町家が軒を連ねている。街道には、カフェ、飲食店、物販店のほか、銀行や郵便局などの公共サービスも揃う風情ある街並みとなっていて、昭和59年(1984年)に東海道の宿場町としては唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された。