世の終わりについて：何が起こるのか？何時なのか？３つのしるしとは？イエズス・キリストご自身が断言され、警告されたので必ず起こることです。真のカトリックの教えにしか答えはありません。 скачать в хорошем качестве

世の終わりについて：何が起こるのか？何時なのか？３つのしるしとは？イエズス・キリストご自身が断言され、警告されたので必ず起こることです。真のカトリックの教えにしか答えはありません。

撮影：大阪聖母の汚れ無き御心聖堂 ▼最新のミサ情報▼ http://www.immaculata.jp/massinfo/bbs... 2020年11月22日聖霊降臨後最後の主日の説教 聖ピオ十世会小野田神父 【１：イエズス・キリストの来臨】愛である天主は、私たち人間に永遠の幸せを与えるために、人間を創造しました。私たちがこの世に生まれてきて死んでいくように、この世は無から創造されて始まり、いつの日にか終わりが来ます。人類の最後の日に、イエズス・キリストが再び、この世に来られるということは信仰箇条です。「生ける人と死せる人とを裁かんために来たり給う主(しゅ)を信じ奉る。」 すでに主が来られることはイエズス・キリストご自身も断言されました。「人の子のしるしが天にあらわれる。地上の民族はみな後悔し、人の子が権力と大いなる栄光とをおびて、空の雲にのってくだるのを見るだろう。」 御昇天の時には天使もそう断言しました。「ガリラヤ人よ、なぜ、天を見つめて立っているのか。今、あなたたちを離れて天に昇られたあの同じイエズスは、天に行かれるのをあなたたちが見たように、またそのようにしておいでになるであろう。」（使徒1章） この世は天主の愛によって存在を始めました。全宇宙は天主の巨大な愛のドラマです。被造物が無から有に、無いから有るに大変化した創造の神秘。天主のようになろうとして罪を犯し始めた人間が、人となった天主の血潮によって贖われた贖いの神秘。天主を愛する者たちに永遠の幸せを与える来臨の神秘。全ては天主の憐れみ深い愛の神秘です。 主の来臨のことがわからなければ、人類の歴史も、教会の歴史も理解できません。 主の来臨の神秘は、この世が限りなく発展することもなければ、この世が自然と消滅するとか偶然の出来事で終わるとかということもないことを意味しています。この世の終わりは、この世を愛するために創造した三位一体が、愛のゆえに終わらせるということです。それがいつなのかは、私たちには教えられていません。しかし、必ず終わりが来ます。 【２：イエズス・キリストが来臨しないとする人々】 現代人は、イエズス・キリストが来臨しないと思っています。（少なくともイエズス・キリストの来臨を忘れさせようとしています。）彼らはこう言います。「来臨の約束はどこへ行ったか、…世のはじめと同じく何事も変っていない！キリストは来ないだろう、だからイエズス・キリストなしに、良い世界を作りあげよう」と。こうして、別の「救い主」「キリスト」を作り上げるでしょう。 今日の福音で言われる「偽キリスト」や「偽予言者」とは、新興宗教の創始者らのことだけではないでしょう。できるものなら選ばれた人たちをさえ迷わすほど、巧妙に惑わすことでしょう。目に見えるものからの誘惑に弱い私たち人間は、ハリウッド映画のコンピューターグラフィックスによる本物と間違える程よくできた物語の世界にどっぷりつかったり、中毒になるほどコンピューターゲームに、はまったりしています。 現実世界を忘れさせて、本当の天主の存在を考えさせずに、幻想の世界に浸り込ませるのも「偽キリスト」かもしれません。あるいは、人類を救うために新しいシステムを作り上げようとするのも、偽キリストの業でしょう。天にまで届くバベルの塔を建設しよう！というスローガンや、人間の力でみんなで一緒に、苦しみもなければ悲しみもない死もないエデンの園をこの地上に再建しよう、などと掛け声をかけるかもしれません。新しい世界宗教が生まれつつあると言えるかもしれません。 「そら、ここに世の救いのためのプログラムが！あそこに平和憲章が！進歩と幸福の秘密が！見よ、平等で差別のない世界が！新しい聖霊降臨が！地のおもては新たにならん！」 キリスト教を表立って否定はしないかも知れませんが、私たちの主の来臨を否定し、イエズス・キリストが天主であることを否定し、イエズス・キリストこそが約束された唯一の救い主であることを否定し、主の終わることのない王国を否定します。偽キリストや偽預言者たちは、天主への礼拝を人間への礼拝に変えて人々を惑わそうとすることでしょう。 「人間の尊厳」ということが、あたかも天主であるかのように、天主から自立した存在であるかのように、天主の聖所に立つように計らうことでしょう。科学と技術の進歩を崇拝するこの新しい宗教は、人々に受け入れられることでしょう。「そしてあなたたちは、父のみ名によって来た私を受けいれない。ほかの人が、自分の名によって来れば、それを受けいれるのに。」（ヨハネ5：43） 聖ペトロはこう書いています。「最後の時に、あざけりにみちた嘲弄者がきて自分の欲のままに生活するであろうことを、あなたたちはまず心得よ。かれらは、「来臨の約束はどこへ行ったか、先祖たちが死んでのちも、世のはじめと同じく何事も変っていない」というであろう。…さて、今の天と地とは、天主の同じ御言葉によって残し置かれ、審判と悪い人々の亡びの日まで、火で焼かれるために保たれている。愛する者よ、あなたたちは、せめてこの一事を見すごすな。主にとっては、一日が千年のごとく、千年が一日のごとくであるということを。ある人は主が遅いと考えているが、主はその約束の実行を遅らせるのではなく、一人の亡びも望まれないから、すべての人が悔い改めるのをのぞんで、あなたたちを長く忍んでおられる。しかし、主の日は盗人のように来るであろう。その日、天は大きな音とともに過ぎ去り、すべての天体は焼け崩れ、地とその上にあるすべての業は焼けつくす。これらのものがみな崩れ去るのなら、あなたたちは生活と敬虔を、いかに聖く保たねばならないであろうか？」（ペトロ後3：3-10） 【３：世の終わりに起こること】 現代社会はいったいどうなるのか、人々はそれを知りたがって、ウェブサイトやYouTube、最新の書籍に雑誌を読んで、さらには「予言者」と言われる人々の言うことを聞こうとしているようです。或いは偽りの御出現の話もたくさんあるでしょう。 愛する兄弟姉妹の皆様、気をつけてください。「偽キリストや偽預言者たちが起って、できるものなら選ばれた人たちをさえ迷わすほどの偉大なしるしや奇跡を見せるだろう」からです。 今のこの天地がいつ過ぎ去るのか、その時については、私たちは知りません。しかし、その時の印について主は語られました。トリエント公会議の公教要理によると、世の終わりの主要な印は三つあります。 １）福音が全ての国々に伝えられる。 ２）人々は天主から離れる。大背教がある。（ノエの洪水の時もそうでした。） ３）反キリストが到来する。（その時、"荒らすもののいとわしいもの"が聖所に立ち、世のはじめから今までにもなく、のちにもないほどの大艱難が起こる。反キリストがどのようなものであるか、それはキリストを知らなければ、その正体がわかりません。） 今日の福音によれば、今まで見たこともないような恐ろしい「大艱難」が予告されています。戦争、疫病、飢饉、地震が至る所で起こりるけれども、それは苦しみの始まりだ、とも主は言われます。背教が疫病のように、大洪水のように広がり、聖人たちは、十字架につけられたイエズスのように、至る所で敗北を喫するかもしれません。 不正と嘘とフェイク・ニュースが全てをコントロールするかもしれません。ローマ時代の大迫害、日本の迫害時代の苦しみ、スターリンや毛沢東やポルポトのもとであったような残酷な時代を遥かに超えるものかも知れません。その大艱難が、もしも起こるとしたら、それは私たちが天主による本当の解決策を取らずに、天主を否定して人間の力だけでやり遂げようとするからです。 しかし、愛する兄弟姉妹の皆様、心配しないでください。イエズスの至聖なる聖心の愛は、私たちをいつも守ってくださるからです。人間だけの力では、私たちは何もできませんが、私たちがイエズス・キリストの憐みに信頼するとき、主は助けてくださるからです。さらに、その日は、選ばれた人々のおかげでちぢめられます。悪は永遠には続かないからです。 たとえば、ミケランジェロが大理石を刻んでピエタ像を作り終えた、という時の「終わり」の意味は「完成した」ということです。そのためには、大理石は鑿（のみ）で不要な部分を全て切り取られなければなりません。艱難は、私たちの完成のためにあります。天主が悪を許されるとしたら、その悪から、その悪を遥かに超える善を引き出すことができるからです。 聖パウロは言います。「天主を愛する人々、すなわちみ旨によって召し出された人々のためには、天主がすべてをその善に役立たせてくださるのだということを、私たちは知っている。」（ローマ8：23） カトリック教会は、天主の十字架の犠牲の上に、数千万人の殉教者たちの流した血潮の上に建てられています。聖伝のミサ聖祭の祭壇には、必ず殉教者たちの聖遺物が置かれています。（新しいミサでは食卓なのでなくてもよくなりました。） つまり、艱難は、私たちの贖いの土台にあります。キリスト教の初期、ネロから始まった300年にわたるローマ帝国による迫害時代の後、結局、燦然と輝き出たのはカトリック教会でした。永遠と言われたローマ帝国は、地上から姿を消してしまいました。 日本でも、豊臣秀吉から始まったカトリック教会への迫害は300年ほど続き、教会は破壊され、信徒は死の迫害を受けました。しかしあっという間に豊臣家は権力の座から降ろされ、徳川幕府も姿を消しました。ついに、天主の御恵みにより、信仰の光はまた日本でも輝きだしました。原爆も信仰を消すことができませんでした。 フランス革命によって、ヨーロッパのアンシャン・レジームもキリスト教諸王国は姿を消しました。カトリック教会も、教会財産没収や聖職者たちへのギロチンなどで、死の悶えを苦しんでいるかのようでした。すべては破壊され、記憶は消されようとしていました。しかし、無政府主義と恐怖政治も終わりが来て、全てが新しくなった欧州の国際秩序ができた時でさえも、昔のままのカトリック教会が姿を現しました。 かつてバンダル族のアッチラに対峙して信仰を宣言したままの、ヘンリー八世に離婚はできないと宣言したままの、カトリック教会でした。 ライオンに食べられたキリスト教信者たち、逆さ刷りにされたキリシタンたち、ギロチンにされたフランス革命時代の司祭や修道者たち、共産主義者から残酷に殺されていったベトナムのカトリック信者たち、強制収容所に送り込まれた中国のカトリック信者たち、多くの信仰の英雄たちは栄光の王冠を受け、永遠の命の喜びに燦然と輝き、地上の戦闘の教会の祭壇では彼らの英雄的な徳を祝っています。 それに引き換え、カトリック教会を迫害しようとした者たちは失敗し、地上から消えていきました。ほな、さいなら、と。ですから、予告された大患難について心配しないでください。何故なら、私たちはいつかはこの地上から消え去って天国に行くべき旅人だからです。私たちにとって最も大切なのは、天主の至福だからです。私たちの主はこう言います。「おそれるな、小さな群れよ。あなたたちにみ国をくださろうというのは、あなたたちの父のおぼしめしである。」（ルカ12章） 私たちの主の聖心の憐れみ深い愛を信頼いたしましょう。私たちは、天主の御旨を果たすことを、天主と一致することを、天主を愛することを考えましょう。この世の終わりだと思われた時は、過去に幾度かありましたが、この世が嵐の海のように変遷しても、カトリック教会は大地のように変わらずに姿を現すからです。 最後には、イエズス・キリストがこの世を裁きに来臨されるからです。私たちの主は言います。「天地はすぎ去る、しかし私のことばはすぎ去らない。」 ・・・▼全文はこちら▼