【朗読】山本周五郎　前髪だち大振袖の快男児が政宗公と御家伝来の家宝をめぐって渡り合う・・・ скачать в хорошем качестве

【朗読】山本周五郎　前髪だち大振袖の快男児が政宗公と御家伝来の家宝をめぐって渡り合う・・・

山本周五郎の短編小説「寛永大振袖」主人公《深井吉之介》は「かぶき者」そして破天荒なふるまいで有名な《前田慶次郎利益》を下敷きにして造形された人物ではないかと想像しています（根拠はないのですが・・）勉強家の周五郎先生ですから、きっとそちらの知識がおありだったのではないかと思うのです。初出：昭和10年7月号『キング』 ちなみにＮＨＫＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋで金曜夜7時30分より 晩年の《慶次》をドラマにしたものが放映されています（2023年6月現在） 前田 利益（まえだ とします）は、戦国時代末期から江戸時代初期にかけての武将です。滝川一族の出身ですが、尾張荒子城主・前田利久の養子となりました。加賀百万石の祖・前田利家は叔父。現在では小説や漫画の影響で前田慶次／慶次郎（まえだ けいじ／けいじろう）の通称で知られています。 江戸時代に盛んに読まれた「武辺咄」に描かれた逸話群があり、それらを通して形成された人物像が現代に甦り、隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』、それを原作とした原哲夫の漫画『花の慶次』によって現在流布している人物像が生み出されたようです。（ウィキペディア参照） 有名な逸話の一つが、前田家を出奔する際の水風呂騒動。 ＜以下ウィキペディアより抜粋＞ ―慶次郎（利益）には常日頃世を軽んじ人を小馬鹿にする悪い癖があり、それを叔父の利家から度々教訓されていた。慶次郎はこれを喜ばず、ある時利家に「これまでは心配かけてしまい申し訳ありませんでした、これからは心を入れ替え真面目に生きるつもりでございます、茶を一服もてなしたいので自宅に来て頂きたいと思います。」と申し入れた。利家は慶次郎が改心したと喜び、慶次郎の家を訪ねると利益は「今日は寒かったので、茶の前にお風呂はどうでしょうか？」と利家に勧めた。利家は「それは何よりのご馳走だ」と承諾し慶次郎と風呂場へ向かった。利家が衣を脱いでいると、先に慶次郎が「丁度良い湯加減です」と言いその場を去った。利家がそれを聞き湯船に入ると氷のような冷水であった。これには温厚な利家も怒り「馬鹿者に欺かれたわ、引き連れて来い」と供侍へ怒鳴ったが、慶次郎は愛馬松風（利家の愛馬「谷風」ともいう）へ乗って無事に国を去った。利益の逸話の類で最も有名なのが、この水風呂の逸話であるが、初出は江戸時代後期の随筆集『翁草』であり信憑性は低い。また『翁草』では「利家が浴室にむかうと」との記述であったが、後年『常山紀談』などで「湯船に入ると」に脚色されている。― 本作品「寛永大振袖」をお楽しみいただければ幸いです。 #名作朗読 #山本周五郎 #痛快小説