クマ猟が兵庫で解禁「食用の道も…」と思いきや『食肉に適した熊』はエサ不足で減少か（2023年11月15日） скачать в хорошем качестве

クマ猟が兵庫で解禁「食用の道も…」と思いきや『食肉に適した熊』はエサ不足で減少か（2023年11月15日）

兵庫県内の一部地域などで１１月１５日にツキノワグマの狩猟が解禁されました。 　兵庫県によりますと、隣接する岡山県・鳥取県の一部地域とあわせると、今年１月時点のツキノワグマの推定生息数は、狩猟解禁の基準となる８００頭を超えたといいます。 　（猟師）「地域の皆さんも害獣として大変困っているのは聞いていますし、少しでも役に立てればと思っています」 　兵庫県の担当者は次のように話しています。 　（兵庫県環境部自然鳥獣共生課被害対策班　石川修司班長）「熊の管理については、個体群の安定的維持と、人身被害・事故・被害の防止の両面で行っていますので、極端に数を減らしたりとか、極端に増加しないように数のコントロールをしていく」 　環境省によりますと、今年度のヒグマとツキノワグマによる人的被害は１８０件で過去最多となっています。群馬県に住む８０代の女性は散歩中に熊に襲われました。３週間ほど入院したという女性。顔には痛々しい傷跡が残っています。 　（熊に襲われた女性）「爪でやられたのか、噛まれたのか。鼻だけは黒い大きいのが来た、だけしか覚えていない。額の上のところから目の下に通じるような傷。目にも影響あるし、骨に金物を２つくらい入れている」 　そうした中で今年７月に捕獲されたのが『ＯＳＯ１８』と呼ばれたヒグマ。２０１９年以降、北海道内で牛６６頭を襲い、単純計算で３３００万円の被害をもたらしました。このＯＳＯ１８ですが、解体・加工して食肉として飲食店に提供する形で処分が行われました。 　あまり聞かない「熊肉」は一体どんな肉なのでしょうか。扱ったことがある兵庫県丹波篠山市のジビエ専門店「丹波篠山おゝみや」で話を聞きました。ほとんど流通しないということで、この店では１００ｇあたり２０００円で販売しているということです。 　（担当者）「（Ｑ熊肉は年にどのくらい？）去年は２～３頭くらいで本当に少なかった。数の問題もありますし、獲れる地域も限られている。全国どこでも獲れるわけじゃないので」 　ではクマ肉はどんな味なのでしょうか。兵庫県姫路市の割烹料理店「姫路瓢亭本店」では、熊肉の入荷が少ないため、すっぽんとあわせてしゃぶしゃぶ鍋として提供しています。大吉洋平アナウンサーが試食させていただきました。 　（大吉アナ）「きれいなお肉ですね。赤身部分よりも圧倒的に脂身、サシっていうんですか、これが多いんですね。いただきます。旨味がすごく濃いですね。脂が軽やかで甘い」 　（姫路瓢亭本店　白倉博美さん）「熊肉はすごく甘みがあって、さらっとした脂身なので、これだけの塊でも美味しく召し上がっていただけます」 　美味しい熊肉ですが、環境省によりますと、食用として流通するのは捕獲された熊の１割ほどだということです。もっと食用に回して活用することも考えられますが中々難しいようです。 　（大吉アナ）「美味しい熊というのは、エサを豊富に食べてしっかり太った熊ということですよね。そういう熊を見つけて獲るのは容易ではない？」 　（姫路瓢亭本店　白倉博美さん）「山奥でしっかりエサが取れずに、環境が整っていなくて里へ下りてきてしまう熊がいる一方で、そういう（食肉に適した）熊は減ってきてしまっている」 　環境が変化する中で熊と上手く共生する方法は見つかるのでしょうか。 ▼MBS NEWS HP https://www.mbs.jp/news/ ▼最新ニュースや特集を毎日配信　チャンネル登録お願いします！ https://www.youtube.com/c/MBSnewsCH?s... #ツキノワグマ　#クマ猟　#食用　#クマ肉　#MBSニュース　#毎日放送