【統合失調症】統合失調症の初期症状4つ【精神科医が8分で説明】眠れない｜世界没落体験｜強迫症状 скачать в хорошем качестве

【統合失調症】統合失調症の初期症状4つ【精神科医が8分で説明】眠れない｜世界没落体験｜強迫症状

0:00 （１）はじめに 0:21 （２）統合失調症の早期発見と初期症状 2:20 （３）統合失調症の初期症状4つ 2:26 ①周りの見え方が変わる 3:35 ②眠れない 4:45 ③強迫症状 5:57 ④被害念慮 7:06 （４）まとめ 統合失調症は早期発見・早期治療で「未治療期間」を短くすることが大事ですが、そのためには一見目立ちにくい「初期症状」に気づくことが大事です。 「統合失調症の初期症状4つ」について、精神科医が8分で説明しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 【テーマ】　統合失調症の初期症状4つ （１）はじめに 統合失調症は幻聴や妄想が目立つ精神疾患です。予後を改善するには早期発見・早期治療が重要となります。そのためには、初期症状に気づくことが大切です。本記事では、統合失調症の初期症状4つについて詳しく解説していきます。 （２）統合失調症の早期発見と初期症状 統合失調症は、悪化したときに幻聴や妄想などが目立つ脳の不調です。脳内のドーパミンという物質の働きの過剰などが主な背景とされています。治療には、脳の状態を整える抗精神病薬を用い、治療と再発予防の両面で継続的に服用します。 統合失調症の主な症状は以下の3つに分類されます： 1. 陽性症状：幻聴や妄想などのよく知られる強い症状 2. 陰性症状：意欲の低下など、安定してから目立つ症状 3. 認知機能障害：思考力の低下など、これも安定後に目立つ症状 統合失調症の病期は4段階に分けられます： 1. 前駆期：不調の前触れの時期 2. 急性期：幻聴、妄想などの不調と混乱が強い時期（入院が必要な場合もある） 3. 休養期：精神状態が安定するが、陰性症状が目立つ時期 4. 回復期：一定の改善が見られ、再発予防と社会復帰を図る時期 前駆期の症状（前駆症状）は、実質的に初期症状と言えます。ただし、急性期の幻聴などと比べて目立たず、気づきにくい症状も多いのが特徴です。 統合失調症では、症状が出てから治療が始まるまでの「未治療期間」を短縮することが予後の改善に非常に重要です。そのためには、早期発見と早期治療が不可欠となります。 （３）統合失調症の初期症状4つ ①周りの見え方が変わる 統合失調症の初期では、脳が過敏になることで物事の見え方が変わります。これは「世界没落体験」として知られており、世界があたかも没落するかのように強く変容し、恐ろしく見える体験です。より穏やかな形では、「同じ景色が違って見える」「初めて見た場所のように見える」などと感じることもあります。 また、些細なことで強く不安になったり、過敏になったりすることもあります。これらの症状は、以前の不安や過敏さとの出方や出やすさに違いがあることがポイントです。 ②眠れない 統合失調症の初期症状として、うつ病などと同様に不眠が多く見られます。ストレスや考えすぎというよりも、根源的な過敏さを背景として起こりやすいのが特徴です。不眠が続くことで急性期に移行したり、症状が不安定になるリスクが高いため、注意が必要です。 不眠の主な原因には以下があります： リラックスできず過敏なため 被害念慮の影響 耳鳴りや音声の幻聴（急性期の幻聴の前触れ） 不眠が続く場合、急性増悪のリスクも踏まえて、より速やかな対応が必要となることが多いです。 ③強迫症状 統合失調症の初期症状として強迫症状が目立つ場合があります。脳の過敏性に伴う強い緊張や不安の持続が背景にあると推測されます。 強迫症状の例： 不潔恐怖からの手洗い強迫 ドアの鍵を繰り返し確認する確認強迫 特定の数字や言葉が頭から離れない 統合失調症における強迫症状は、強迫性障害とは以下の点で異なります： しばしば病識を欠く 内容がより非現実的 妄想と関連しやすい ④被害念慮 被害念慮とは、周りから何か被害を被っているのではないかと疑って考えることです。物事を自分と過度に関連付け、自分への攻撃と考えるのが本質です。被害妄想と比べると確信度が低く、第三者からの訂正が可能な点が特徴です。 被害念慮の例： 電車の他の人の笑い声を自分への悪口と思う SNSでの投稿を自分のことを言っているように感じる 道でぶつかった時、わざとぶつけられたと感じる 被害念慮は基本的に被害妄想の前段階と捉えることができます。被害妄想と比べて、内容が第三者から見ても理解しうる現実的なものが多く、感情や行動への影響も小さいのが特徴です。 （４）まとめ 統合失調症では早期発見・早期治療が予後改善に重要です。そのために鍵となる主な初期症状は以下の4つです： 1. 周りの見え方が変わる 2. 眠れない 3. 強迫症状 4. 被害念慮 これらの症状は一過性であったり、別の病気や症状の可能性もありますが、持続する場合は早めの相談がリスクを軽減するために重要です。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #統合失調症　#初期症状　#眠れない 　#世界没落体験 　#精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。