2017中心市街地探訪088・・愛知県春日井市 скачать в хорошем качестве

2017中心市街地探訪088・・愛知県春日井市

岐阜県に接する愛知県の西部に位置し、面積92.78㎢、人口311,725人(2017.5.1)の施行時特例市。江戸時代、東海道と中山道の脇往還である下街道の宿場町として栄え、伊勢詣りや善光寺詣りの多くの旅人が行き交った。明治22年(1889年)の町村制施行で東春日井郡勝川村が成立し、その4年後の1893年には町制を施行した。中央本線を木曽路か伊那路を通るかの激しい誘致合戦の結果、木曽路を通るルートに決まり明治33年(1900年)に鉄道の開通とともに勝川駅と高蔵寺駅も開業した。昭和18年(1943年)6月には勝川町、鷹来村、篠木村、鳥居松村の合併により、人口5万3千人の春日井市が誕生した。戦後は名古屋市のベッドタウンとして発展し、1963年の人口は10万人、1974年は20万人、2005年には30万人を突破し、平成13年(2001年)に特例市に移行した。 静岡県からのアクセスは、東海道新幹線で名古屋まで行き、中央本線の各駅停車に乗り換え、名古屋から勝川または春日井まで20分前後。 市の代表駅であり市役所から最寄りの駅である春日井駅と、再開発ビルが建ち並ぶ勝川駅周辺という対照的な二つの顔を持つ都市。首都圏や関西圏の30万人規模のベッドタウンと比べると、やはりトヨタのお膝元だけあり電車よりも自動車での移動が中心で、郊外が優位ではないかと思える中心市街地の規模だった。勝川と言う名前は諸説はあるが、戦国時代、小牧長久手の戦いでの勝利に因み徳川家康が名付けたと言われ、縁起の良い街としても知られている。その勝川駅周辺の大きな建物はほぼ再開発によるもので、ここ数十年で駅前の風景は一変したと想像できる。中心市街地にとって再開発はもちろんなくてはならないものだが、飲食店や小さな店が少なく少し味気なく思えた。新しくすれば懐かしさを感じ、まちづくりは本当に難しいと実感した。 【JR春日井駅】 中央本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は15,640人(2015年度)。駅は、2面3線の地上駅の橋上駅舎で、南北自由通路が北口と南口を結ぶ。この駅は、勝川駅の開業から27年後の1927年に当時の村の名前である鳥居松駅として開業し、戦後の1946年に春日井駅と改称された。現在見られる新しい駅舎と南北自由通路は、2016年10月に供用開始された。 南口の駅前広場は整備中(2017年4月時点)、周辺はマンションなどが建ち並ぶ住宅街。駅舎の外観は、清水駅や藤枝駅と似たデザイン。表玄関である北口駅前広場の中央には路線バスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースは東側にある。 【JR春日井駅南東地区第一種市街地再開発事業】 地上22階建て、延床面積19,200㎡の再開発ビルを2019年1月に建設工事に着手し、2021年7月に完成させる予定。特定業務代行者が公表したイメージパースを見る限りでは、商業施設棟と分譲マンション棟が計画されるようだ。 【春日井駅前商店会】 春日井駅北口付近から西側に向かって飲食店が建ち並び、歓楽街のような印象を受けた。 【JR勝川駅】 中央本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は16,937人(2015年度)。駅は2面2線の高架駅だが、将来「東海交通事業城北線」が乗り入れることを想定し、上り線と下り線ホームの間に線路を敷設し2面4線化できる構造となっている。ホームの下には、2階に改札口や切符売り場などの駅施設、1階の南北自由通路が北口と南口を結び、高架下西側にはマックスバリュエクスプレス勝川駅店が入っている。 南口は一般乗降用ロータリーがあり、周辺はマンションが建ち並んでいる。表玄関である北口には、2階コンコースから続くぺデストリアンデッキがそれぞれのビルとつながり、駅前広場の東側にはバス乗り場、西側にはタクシー乗り場と一般乗降用スペースがある。 【勝川駅南口ビル】 地上1階には店舗や飲食店などが入る商業フロア、2階にはクリニックモール、3階以上の階はマンション。 【ホテルプラザ勝川】 地下1階、地上10階建て、延床面積11,710㎡のホテルで1999年9月にオープンした。 【ルネックビル】 地下1階、地上7階建ての商業ビルで、ルネックスポーツプラザや銀行の店舗、クリニックのほかオフィスなどが入っている。勝川駅南口ビル、ホテルプラザ勝川とルネックビルは、春日井市が資本金の過半数を出資する勝川開発株式会社が管理、運営している。 【ルネッサンスシティ勝川一番街】 地上1階と2階にカフェやフィットネスクラブのほかドラッグストアなどの専門店、3階と4階にはクリニックモール勝川が入り、5階以上のフロアはマンション。 【ルネッサンスシティ勝川二番街】 地上1階にファストフード店や飲食店のほか旅行代理店などが入り、2階以上のフロアはマンション。 【東海交通事業勝川駅】 城北線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は207人(2015年度)。駅は1面1線の高架駅で、JR勝川駅北口から約450m東側にある。東海交通事業はJR東海の連結子会社で、勝川-枇杷島間11.2kmを結ぶ城北線を運営する鉄道会社。 【リプロ勝川】 和菓子店や進学予備校などが入る地上3階建ての商業施設。 【ネクシティパレッタ】 地上13階建ての複合ビルで、地上1階に食品スーパー、2階には英会話教室や飲食店のほか事務所などが入り、上層階はマンション。 【ネクシティパセオ】 地上2階建ての商業施設で、飲食店や専門店のほか進学予備校などが入っている。 【勝川大弘法崇彦寺】 勝川大弘法は昭和3年に建立された高さ18mのご尊像で、地元では「大弘法さま」と呼ばれ親しまれている。 【勝川大弘法通商店街】 南はリプロ勝川付近から、勝川大弘法入口に向かって約330m続くオープンモール型商店街。