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甲子山は那須連峰の最北端に位置し、那須・甲子連峰北部縦走コースの起点となる山です。 阿武隈川の源流地帯にあたり、深い原生林と渓谷が織りなす風景は、新緑や紅葉の美しさで多くの登山者を魅了します。 日帰りハイキングの人気スポットとして知られる山ですが、今回は縦走路を少し進み、坊主沼避難小屋で一泊する計画を立てました。 甲子トンネルを抜け、安心坂トンネルの手前で、阿武隈川沿いの道へと下りていくと、甲子温泉・大黒屋に到着します。ここには「勝花亭」という歴史的な建物があり、寛政の改革で知られる白河藩主・松平定信がしばしば休泊したと伝えられています。 その先が甲子山の登山口です。 温泉神社を過ぎ、紅葉に彩られたブナやミズナラの森をジグザグに登ると、季節の美しさが目に飛び込んできます。けっこう急登ですが九十九折に道がつけられていて、歩きやすいです。 九十九折りを上り詰めると、猿ヶ鼻。 このあたりに達すると紅葉は終わり、晩秋の気配が色濃く漂っていました。 滑りやすい山道を慎重に進み、ロープを頼りに登ると、やがて山頂に到達します。 旭岳(またの名を赤崩山)がすばらしい。(※同じ那須連峰に朝日岳があるのでややこしい) この山域は火山ということで、沢は滑沢が多いそうです。阿武隈川の源流らしいですね。 今回の山行では、那須らしい猛烈な風の洗礼を受けました。 天気予報では夕方には回復するはずでしたが、風の収まる気配はなく、夜になってもその勢いは衰えませんでした。私が進んだのは、樹林帯の中だったのでそれでもましな方だったと思います。 強風に吹かれながら進む道中、記憶に新しい2023年10月の那須・朝日岳の遭難事故が頭をよぎります。 ―――記憶に刻まれる風 私の会社には、栃木出身の後輩がいますが、子どものころにはファミリー登山で那須岳へも登ったそうです。しかし、どうも風の強い日だったようで、那須岳の稜線に吹き荒れる風、その圧倒的な力は、子ども時代に感じた恐怖として心に刻まれるほどだったようです。 広がる火山地帯と身を切るような風音、小さな子どもの帽子は吹き飛ばされ、谷間に遠く落ちていく。人の手が加えられた「安全な登山道」でさえ、自然の力には無力です。 そんな那須の「風」の中で起きた朝日岳の遭難事故。2023年の10月、標高1896メートルの山で4人の命が失われました。 前夜、三斗小屋温泉の宿の主人が風の危険性を訴え、下山ルートの変更を勧めましたが、その言葉は届きませんでした。翌朝、主人は再び「今日は風が強いからやめたほうがいい」と話しましたが、彼らは出発を決めました。 その後、風速30メートルを超える暴風に見舞われた彼らは、天候急変の中で身動きが取れなくなりました。救助隊が出動したものの、風の壁に阻まれ、救助は翌日に。見つかった命は、すでに帰る力を失っていました。 ―――孤独な避難小屋の夜 そんな記憶が頭をかすめる中、ひとりぼっちで向かう坊主沼避難小屋への道のりは、心細さと静寂が胸に迫りました。冷たい風に背を押され、小屋に到着したとき、その存在のありがたさを改めて強く感じました。 もちろんこの夜、この小屋に泊まるのは私一人だけでした。 風音が響く夜を越えると、翌朝、空は嘘のように穏やかになりました。 那須・甲子連峰北部縦走コースは、ほんとうに素晴らしいルートなんだ、と。 大好きな先輩が語っていました。その一言がずっと頭に残っていました。 どこがどう素晴らしいのか、その言葉には説明はなかったけれど、きっと歩いてみれば、自分で見つけるものなのでしょう。 そうしてやっとこの場所に来ることができ、昨日と同じ道を辿りながら下山する中で、改めて感じました。このルートはやっぱりステキだ! 阿武隈川の源流地帯に広がる景色と、那須の風――その美しさと厳しさは、登山の醍醐味そのものだったと思います。 撮影日:2024年11月3日(日)・4日(月)