王岳｜王の山と鬼の山を結ぶ道。Japan hiking скачать в хорошем качестве

王岳｜王の山と鬼の山を結ぶ道。Japan hiking

富士山の裾野まで見通せる絶景が広がる場所として知られている王岳ですが、この日はガスに包まれ、視界は白く染まっていました。 それは少し残念でしたが、今回の山行はヒッジョーに印象的な山行となりました。 と言いますのも、「あいつ」に会っちゃたんですよね。 自然音を撮影するためもあって、私は熊鈴をカメラにつけています。 なので、撮影中は鈴が鳴っていませんが、歩いているときは鳴っています。 以前、常念岳でも同じような経験をしました。 あの時も、林道を歩きながら鈴は鳴っていたのですけど、ふと顔をあげると、目の前には逃げていく熊の後ろ姿がありました。 まぁ、その印象もあって、林道って熊出るイメージがすごくあります。 また、熊鈴の有効性って、よく言われていることではありますが、期待するほどは無いかもという気もします。まあまあ近づかないと、経験的には、熊も聞こえないように思います。 しかし、回避できた場面は、エビデンスとして残らないので、効果があった場面もあったのかもしれません。 出会いがしら、というのが一番避けなければならないことなので、人があまり入っていない山で、見通しの悪い場所では、私は、ホイッスルを鳴らしたり、スマホに落としたエアホーンを鳴らしたり...ということを、することもあります。 それとつい最近は、何年かぶりにスプレーも携帯するようにしました。一応ソロなので。 （とはいえ、使う場面になりたくもないし、ちゃんと使えるかも疑問なので、そのうち携帯やめちゃうかも） 死んだふりはいけませんが、左右に動くと熊は反応してしまうようです。 木になりきってじっとしていると、目が悪い熊さんは、あれ〜見間違いかなぁと思ってくれたりするらしい笑 御坂山塊は、狭いエリアのように感じますが、しっかり熊の生息域です。 富士山周辺に観光地があることもあって、人の目が多く、熊の目撃情報も多いように思います。 しかし、本栖湖畔の登山道では、残念ながら今年、人身事故も起きてます。近いエリアですので当然、西湖そばにも移動したりするでしょう。 令和6年の出没マップをみると、 https://www.town.fujikawaguchiko.lg.j... けっこうなお手前で...と言いたくなりますね。 私が見たのは、西湖地区の西入川沿いです。 まぁ、登山は熊のいる場所に行っているので、山行の分母が増えれば、いきおいその頻度も増していきます。 ちなみに、関東周辺のツキノワグマの推定生息数ですが、 ・東京都；160頭 ・埼玉県：160頭 ・神奈川県：40頭 ・山梨県：800頭 ・栃木県：600頭 ・群馬県：2,000頭 ・長野県：8,000頭 です。 （中央値で記載しましたので、バッファのあるものと思ってください。およそを把握するための数字です） 前に、一杯水避難小屋でご一緒したおっちゃんは、自身が所属している山岳会のメンバーで、熊に会ったことが無いのは自分だけだ、というのを悔しそうに言っていました。 会わないで済む方がいいじゃないのと思いますが、山岳会仲間の中では、熊に会うのが一人前みたいに聞こえます。 しかし、今のように熊の数が増えたり、人を恐れない個体の出現は、間違いなく人間のせいですね。私たちは熊との共存をどうしていけばいいのでしょう。 駆除ですか？保護ですか？ 生息地の保護や行動、意識の向上のための教育や人もまた行動の変容が必要でしょう。通常は、熊は人を避ける習性があるものなので。 そう...この現代社会においては、熊との衝突を減らすためのテクノロジーの活用だってできるんじゃないだろうか？ いずれにも駆除も保護もバランスが大事ですし、地域ごとの課題など、答えは一律ではないでしょう。 さて、今年はどんぐりが豊作みたいですが、熊さんしっかり冬支度できますかね？ 撮影日：2014年9月23日（月）