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数列13：格子点の扱い①《大学受験数学》

前にも書きましたが、高校生に対して宿題を出すことに非常に違和感がありますし抵抗があります。その理由を噛み砕いて順を追って説明します。 みなさんが最終的に望んでいるのは、社会に出た時に自己を実現すること・人に貢献すること・誰かを豊かにすることで自分も豊かになることだと思います。その過程に学歴があるだけで、学歴は最終目的ではないはずです。 つい最近、アベマプライムで学歴について議論される動画がありましたが、あの動画内では僕は基本的に平石アナウンサーの意見と同意です。 高学歴で得られるのは、誰かに雇われて働くという「従業員」としての選択肢の多さ（それも新卒時のみ）であって、自営業者・会社経営者・投資家の道に進む場合には学歴は基本的に何の役にも立ちません。例えば学歴に最も近い関係がありそうな予備校講師は皆、自営業者であって授業をするという専門的な能力で仕事（コマ）を奪い合っているので、どれだけ高学歴でも授業が下手なら次年度にコマはもらえません。 従業員として新卒時に選択肢が少し増えるというだけのことで、なぜ中学受験がここまで加熱して、こんなに多くの人が学歴を意識しているのが僕には理解できません。動画内でもひろゆきさんが言われていたように、おそらく実際に塾にお金を払う今の受験生の親御さん世代の意識なんだろうとは思いますが、もう10年もしないうちに世間の意識も変わってくるかと思います。 僕が長年受験生に対して抱く、教師としての親心に近い感情として、「こんなに与えられるばかりで、社会に出たとき自分の意志として行動・選択できるようになるのだろうか」というものがあります。 宿題に限らず、現状の多くの学習塾で行われてる手厚い指導も顧客が求める以上、仕方ないですが本当の意味での社会で活躍する資質は育たないのでは？と感じます。 よく、学校では言われたことをきっちりこなす能力が問われるのに、社会に出たら「自分で考えろ」と言われ、自ら進んで行動する・選択する能力が問われる、という日本の教育の問題点が指摘されたりしますが、僕も同感です。 現状の高学歴を得ている人たちの多くは、言われたこと与えられたこと、テスト範囲をきちっとこなす能力ばかりを小さい頃から身に付けることに終始していて、自分で考えるよりも、与えれたことをこなすことで安心しているように感じます。安心、言い換えると安定を求める習性が育ってしまうような教育がされているように感じます。 大企業に入って、上がつっかえていて年齢を重ねても中々やりたいこともやらせてもらえず、出世競争にひたすら晒されながらも安定にしがみつく人生がいいというなら、それも構いませんが、労働者が搾取されすぎている今後の日本においてその選択は悪手になる可能性が高いです。 人は主に次の３つのいずれかに重点をおいて経済面で行動・選択しているそうです。その３つとは、「安心していられること」「快適でいられること」「経済的に豊かでいること」です。与えられることに慣れている人ほど、誰かの下で働いて安心をする思考になって結果、時間の切り売りから抜け出せない人生を送ることになると僕は考えます。 学生の方は是非、自分は宿題をこなすことに終始している、与えられることに慣れすぎていないか、自問してみてください。 正直、宿題を出す側としてもクラスの中で、必要のない生徒もいれば、３回は解いてほしいという生徒もいるし、僕個人の感覚として、「こんな簡単な宿題なんかやってられるか」と言って、平気でやってこない生徒、言い換えると自分軸がはっきりある生徒の方が社会に出た際、活躍するのではないかと感じます。まあ、僕も塾・予備校側に宿題を必ず出してくれと言われることが多いので、出すし出したらチェックするわけですが、ここに書いていることが僕の本心です。 それと同じ理由で、ここの動画の解答をホームページに貼り付けないわけです。何でも与えられることを望むような受験生を対象とする気がないので。このチャンネルを見つけて、自分の判断で受講しようと能動的に動けるような人だけ、社会に出たとき何かを成し遂げる可能性があると思ってます。 ついでに、東大・京大など具体的な大学名を挙げて、これらの大学入試を対象とした授業をしています、と書いている理由は、大学ごとに出題される数学の問題のレベル差がかなりあるため、例えばMARCHを志望しているような生徒がここの授業を受けても、MARCHの入試問題では問われない発展的な内容を扱っている部分が多く、MARCH志望の生徒にとっては僕の授業は害になってしまうことが多々あるからです。