「トランプ関税」で激震…世界同時株安　中国が34％報復関税　日本に新たな対応策は？【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2025年4月5日) скачать в хорошем качестве

「トランプ関税」で激震…世界同時株安　中国が34％報復関税　日本に新たな対応策は？【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2025年4月5日)

　アメリカが打ち出した相互関税により世界中で同時株安が起きています。景気後退が懸念されるなか、トランプ大統領はSNSで「金利を下げるには今が絶好のタイミングだ」と投稿しました。 ■ベトナムが関税回避へ動き　トランプ氏と電話会談 トランプ大統領（4日SNS投稿） 「パウエル議長にとって金利を引き下げる絶好のタイミングだろう。パウエル議長よ、金利を下げろ」 　トランプ大統領がSNSでアメリカのFRB＝連邦準備制度理事会のパウエル議長に要求しました。FRBは今回の関税措置を受けて、インフレの抑制と景気後退の回避という難題を抱えたうえ、政権からの強いプレッシャーが加わることになります。 　一方、4日にベトナムのラム共産党書記長と電話会談したトランプ大統領はSNSにこう投稿しました。 トランプ大統領（4日SNSの投稿） 「アメリカと合意できるのなら、ベトナムは関税をゼロまで引き下げたいと言われた」 　ベトナムは46％と高い税率がかけられているため、厳しい関税から回避したい狙いがあるとみられます。 　「トランプ関税」は世界中を震撼（しんかん）させています。 トランプ大統領 「アメリカ経済は病人のようなもので、病気を抱えた患者です。でも“解放記念日”に手術を受けました、これから我が国は好景気が到来するでしょう。ハンドルは我々が握っています。こちらが求めれば、アメリカのために何でもしてくれるでしょう」 　トランプ大統領は、日本を含むすべての貿易相手国・地域を対象に打ち出した相互関税を自画自賛します。 ■「トランプ関税」で世界同時株安　中国が報復関税 　しかし、「トランプ関税」が世界中で引き起こしたのは同時株安です。 男性（東京・中央区） 「持っている株もだいぶ下がりましたので。ちょっと下がりすぎだと思う」 　4日、日経平均株価は一時1400円以上急落。2日連続の大幅下落となりました。株価はアジア、ヨーロッパでも軒並み下落しています。もちろん、アメリカでも株価は急落しました。そして、先ほど閉じた4日のNYダウは前日比2231ドル安と大幅続落となりました。 男性（ニューヨーク） 「物価を下げることを期待されて（トランプ大統領は）当選しましたが、やっている政策は正反対です」 　「トランプ関税」は世界各国の反発を招いています。基本税率10％のシンガポールは落胆しました。 シンガポール　ガン・キムヨン貿易産業相 「自由貿易協定のもと、強固で長年にわたる経済関係があるにもかかわらず、関税の対象となったことに失望しています」 　税率20％のEU加盟国・ドイツやフランスは猛反発しました。 ドイツ　ショルツ首相 「世界中で繁栄を生み出してきた貿易秩序に対する攻撃です」 フランス　マクロン大統領 「（アメリカへの）将来の投資や最近発表されたばかりの投資は、アメリカとの関係がはっきりするまで一時停止すべきです」 　34％の税率をかけられた中国は、すべてのアメリカからの商品に同率の報復関税を課すことを発表しました。また、鶏肉やレアアースなど輸出規制も行うとしています。 　中国の報復関税について、トランプ大統領は4日に自身のSNSにこう投稿しました。 トランプ大統領（4日SNSの投稿） 「中国は誤った行動をとった。パニックに陥っている」 ■日本の新たな対応策は？　電話会談を調整中 　そして、日本です。アメリカ経済への貢献アピールをして関税回避を目指してきましたが、24％の税率を課されました。新たな対応策はあるのでしょうか。 　4日、石破茂総理大臣は野党の党首と会談しました。 石破総理 「国難というものにありましては、政府与党おいてのみならず、野党の皆様方も含めた超党派で検討・対応する必要がございます」 　各党に協力を呼び掛ける一方で、トランプ大統領との電話会談を調整中であることを明かしました。 立憲民主党　野田佳彦代表 「毅然とした交渉をするために対抗措置も考えておいたほうがいい。発動するかどうかは別として、構えとして持っていないと毅然とした交渉ができないのではないかということを申し上げた」 　こうしたなか、4日に自民・公明・国民民主3党の幹事長が会談。物価高や「トランプ関税」への対策として国民負担を軽減する狙いで、ガソリン価格を定額で引き下げることで合意しました。 　期間は6月から来年3月まで、引き下げ額は今後調整します。 国民民主党　榛葉賀津也幹事長 「何らかの方法で6月までに『必ずガソリンコストを下げる』とおっしゃっていただいていたので、見守っていきたいと思います」 （「グッド！モーニング」2025年4月5日放送分より） [テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp