”混雑緩和” ”巨額の費用” どうなる福岡市の地下鉄延伸＆相互乗り入れ　様々な課題解消へのハードルとは скачать в хорошем качестве

”混雑緩和” ”巨額の費用” どうなる福岡市の地下鉄延伸＆相互乗り入れ　様々な課題解消へのハードルとは

福岡市の高島市長は、地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線が相互に乗り入れる直通運転の検討を進めると明らかにしました。 また、福岡市地下鉄を巡っては福岡空港国際線ターミナルへの延伸や七隈線の橋本駅から空港線の姪浜駅への延伸も検討されていて、市民の関心が高まっています。 地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線「直通運転の可能性を検討」 福岡市 高島市長 「福岡の交通の課題が解消できるのか、実現可能性を速やかに検討を始めていく」福岡市の高島市長は9日の定例会見で、東区にある貝塚駅で接続する地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線について、相互に乗り入れる直通運転の検討を進めると明らかにしました。貝塚駅では2つの路線がほぼ直線上に伸びていますが、乗り換えには一度ホームを出て、改札を通る必要があります。乗客男性 「よくない。意味がない」乗客女性 「めんどくさいですね。名島から乗っているので名島まで行ったらいいですけどね」 朝は全国2位の混雑率 さらに、通勤ラッシュの時間帯には、西鉄貝塚線の車両が駅に着くと、降りた乗客が改札へ押し寄せます。国土交通省が今年7月に公表した都市鉄道の調査によると貝塚線の朝の通勤通学時間の混雑率は164%と全国で2番目の高さでした。（2024年度）乗客女性 「車両も少ないので結構ギューギューです」混雑のために朝は電車が遅れることも多く、乗り換えに間に合わないケースも・・・・・Q，けっこう遅れるんですか？ 乗客男性 「遅れることはたまにありますね。5分10分の遅れでも結構乗り換えが、その次の次の便になったりもするので」女子高生 「2～3分遅延して間に合わなかったりとかもあるからそしたら次の電車で10分とか遅れたりするから、学生の朝は大変やけん、それで遅刻とかになるから」 直通運転　実現への高いハードル 地下鉄箱崎線は6両編成ですが、西鉄貝塚線は2両編成。直通運転が実現すれば、乗り換えの手間はなくなり、混雑緩和も見込めます。 しかし、福岡市都市交通協議会の委員でもある福岡大学の辰巳浩教授は一つのハードルを指摘します。福岡大学 辰巳浩教授 「線路の幅はですね、1067ミリで同じなのでできるんですけれども、実際には貝塚線の方はホームが3両編成までしか入らないので地下鉄は6両ですからそのままでは無理ですね」 貝塚線のホームを全て6両対応にするには巨額の費用がかかります。 また、メリットについても・・・福岡大学 辰巳浩教授 「直通運転にしてどれだけ時間短縮効果があるかっていうと、さほど大きくは実はないんですよね。というのが結局駅降りて、すぐまた次の改札口から乗って、乗り継げますもんね。そしてダイヤもある程度連絡してますので。だから乗り継ぎの時間という意味では走行までないんだけどその乗り継ぎの手間がなくなるっていうですね快適性の部分ではかなり直通運転によって向上するということが言えますよね」 地下鉄のさらなる延伸も検討 福岡市が検討しているのは貝塚駅の直通運転だけではありません。 空港線・または七隈線の福岡空港国際線ターミナルへの延伸と七隈線の橋本駅から空港線・姪浜駅までの延伸です。橋本－姪浜間の延伸案について、2つの駅を利用する人からは歓迎の声が聞かれました。橋本駅利用者 「今バスで行ったりすることもあるので、地下鉄だと気軽に行けるかなと。職場がそっち（姪浜方面）なので」橋本駅利用者 「いいですね、それは昔からの願望です。つながった方がいいじゃないですかぐるっと回れるから。ずっとそれは言ってますよ。（どう便利になる？）でも今博多駅までつながったから、昔はそれがつながってなかったから回ればいいよねって言ってたんだけど。」 橋本ー姪浜間の延伸には大きなメリット 辰巳教授もこの延伸にはメリットが大きいと話します。 福岡大学 辰巳浩教授 「都市の規模がですねある程度大きくなってくると放射線状だけじゃなくてやっぱり放射環状型の交通ネットワークというのがですね、望ましいというふうにされていて、そういう意味では、地下鉄七隈線がですね、姪浜まで延伸されると、その一部の役割を担うようになるっていうですね。それはあるとは思うんですけどね」 喫緊の課題は七隈線の混雑 様々な課題を抱える福岡市地下鉄ですが、辰巳教授が喫緊の課題としてあげるのが、七隈線の混雑です。 2023年に博多駅まで延伸され、利用者が増加した七隈線は、朝のラッシュ時の混雑率が130%に達しています。こうした状況を受けて福岡市は現在の4両編成から6両編成に増やす方針を明らかにしました。 辰巳教授は、この方針について実現の可能性が高いと太鼓判を押します。福岡大学 辰巳浩教授 「実は七隈線の中の構造っていうのは6両編成に対応できるようには作ってますので。なのでホームを少しついたてをどけてですね、伸ばして、あとホームドアをつけたりとか、そういう投資ぐらいで済みますね」「これかなり現実的じゃないかと思います。需要も顕在化してますし」 その描き方で市民生活が大きく変わる地下鉄路線図。今後の動向に注目です。 詳細は NEWS DIG でも！↓ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/...