ロダンに養分にされ消されたカミーユクローデル скачать в хорошем качестве

ロダンに養分にされ消されたカミーユクローデル

今回はロダンとカミーユクローデルについてです 「考える人」で有名なロダン 彼は天才でしたがとんでもないゲス野郎で 内縁の妻がいながらも23歳年下の弟子と浮気をして 妊娠、中絶までさせました それだけではありません 「彼は彼女の作品を自分のものとして発表していた」とも言われています 女性が芸術家として認められにくかった時代とは言えこの仕打ち。。。結構酷い( ﾟДﾟ) ↓と言う事でスクリプトです↓ 何かを見ながら思考にふける男彼が見ていたのは… 地獄 考える人は最初は地獄の門という作品の 1番上に置かれた像でした これを作ったのはオーギュストロダン この作品を作っていた時 彼はドロドロの三角関係を築いていて この男と同じように地獄をみながら どっちの女をとるか考えていました… 彼は素晴らしい彫刻家でしたが とんでもないゲス野郎でした 恋人のローズと53年間も付き合い ロダンとローズの間には子供までいましたが 2人は長い間結婚せず やっと2人が結婚した時にはローズは72歳でした 2人の結婚生活は短く ローズは結婚した16日後、亡くなりました ロダンが彼女と長い間結婚しなかったのは ロダンにはモデル、弟子出身の沢山の恋人がいため… 沢山いた恋人の中でもカミーユ・クローデルとは 恋人以上の関係でした 彼女はもともと才能のある彫刻家でロダンの弟子でしたが 女性というだけで世間から彫刻家として認めてもらえず ロダンとの共同制作としてまたはロダンとして 作品を発表することもあったと言われています そんなカミーユの才能をロダンは利用し吸い尽くした挙句… ポイ捨てしました 今回は最低ゲス野郎オーギュストロダンと カミーユクローデルについてです ロダンとカミーユが出会ったのは1883年 ロダンが42歳、カミーユが19歳の時 ロダンは既に有名な彫刻家でカミーユは弟子でした カミーユは幼い頃から彫刻家になるのが夢で 才能もありました しかしカミーユが生きた時代19世紀後半から20世紀前半では 女性が芸術家になるのは難しい時代でした カミーユの母親はカミーユに 普通の女性として生きて欲しかったので 彫刻家を夢見るカミーユを嫌い カミーユの妹と弟だけを愛しました 母の愛を受けずに育ったカミーユ 寂しかったんでしょうか ロダンに弟子入りしてすぐにロダンと恋仲になりました ロダンにはこの頃付き合って約18年になる内縁の妻ローズと 16歳の息子がいましたが 19歳の美しく才能がある弟子の カミーユに夢中になっていきました ロダンは彼女もいて子供もいる42歳のおじさん… これだけだとモテ要素はなさそうですが 彼は有名な彫刻家で弟子 モデルなど何かと女性と関わる事が多くモテました 彼だけではなくこの頃の芸術家は 弟子やモデルと付き合う事が多く エドゥアール・マネ オーギュスト・ルノワール ギュスターヴモローなど 他にも多数の芸術家が弟子やモデルと付き合っていました ロダンがカミーユと出会った時 彼は政府から国立美術館のモニュメントの制作を依頼され その構想を練っている最中でした ロダンがモニュメントのテーマに選んだのが ダンテの神曲地獄篇に登場する地獄の門 ロダンは粘土やデッサンなどで試行錯誤していましたが なかなか構想がまとまらず悩んでいました そんな時にカミーユに出会ったのです 若く美しいカミーユにロダンは恋人と息子がいながらも すぐに恋に堕ちました カミーユは弟子として恋人としてロダンを支えました 彼が構想に苦戦していた地獄の門も手伝っています 冒頭でも言いましたが地獄の門の上にいる考える人は 地獄を見ながら考えている男 2人の女性の間で苦悩するロダン自身が モデルだと言われています カミーユが関わったロダンの作品は数多くあり 地獄の門の他にも カレーの市民 接吻などがあり これらの作品はロダンの名声を確実なものにしました カミーユは彫刻の技術に優れ 特に手や顔の表情の細かい表現に長けていて ロダンは彼女のアイデアや技術を作品に取り入れました しかし、ロダンのアトリエでは弟子に 正式なクレジットが与えられることはなく カミーユの貢献が十分に認められることはありませんでした ロダンの恋人だった時は カミーユはそれでも幸せだったのかも知れません しかし2人の関係は終わりを迎えます ロダンと付き合って9年目の1892年 カミーユは自分がロダンの子供を 妊娠していることに気がつきました カミーユはロダンにローズと別れて 自分と結婚して欲しいと頼みました しかしロダンは長年連れ添ったローズと別れる事ができず カミーユに中絶を迫り2人は別れることになりました 別れてからカミーユは 自分の力で彫刻家として生計を立てようと決心し ロダンから独立しました 独立後すぐにチャンスが訪れます フランス美術省の監査官である アルマン・デヨがカミーユの作品「ワルツ」を高く評価し サロンに出展するように薦めたのです サロンに出展し高い評価が得られれば 政府から助成金がでる可能性がありました カミーユのワルツ 男性の力強い右手が 女性の細い腰を支え 一心にワルツを踊っています 荒々しく乱れる腰布から2人の動きが伝わってきます 女性と男性がほぼ裸体で女性は倒れちゃいそうに傾いていて どこか危うさを感じる像です この作品は最初女性の腰布はなく2人とも完全な裸でした しかし試作品の段階でアルマン・デヨから 裸体の作品を公的な場所に展示するのは ふさわしくないと言われ カミーユは女性に腰布を巻かせることにしました しかしそれだけでは足りませんでした 政府は男性が裸体な事を問題視した上 文化大臣アンリ・ルージョンが 「女性が公的な芸術委託を受けるべきではない」と判断し カミーユが政府から 助成金が与えられる事はありませんでした しかしカミーユは負けず今度は 分別盛りという作品を制作しました 若い女性が中年の男性の前でひざまずき 彼にすがりついていますが 老女がその男性の肩を抱き、何かを囁き 中年の男性は若い女性から離れ 前方へ歩み去ろうとしています 分別盛りは言うまでもなく カミーユを捨てローズを選んだロダンを現していました ロダンはカミーユと肉体関係が終わってからも 交流がありましたがこの作品をみてからは 激しく怒りカミーユと連絡を取る事はなくなりました それだけではありません ロダンは政府に働きかけ カミーユに助成金を支払わせないようにした とも言われています カミーユの分別盛りは政府が買い取る予定でしたが それが突然打ち切りになったんです カミーユは分別盛りの後も ギリシャ神話を題材にしたクロト 葛飾北斎の波にヒントを得た波など 作品を制作し続けましたが世間から広く評価される事はなく 1905年あたりからどんどんカミーユは精神的に病んで行き 自分の作品を破壊する事もありました そして1913年経済的にも精神的にも支えてくれた カミーユの父親が他界 父親以外の家族とは疎遠だったカミーユは 唯一の味方を失いさらに精神を病みついに統合失調症を発症 弟のポールによって精神病院に強制入院させられました カミーユはそれから30年間精神病院で暮らしました カミーユの母親はカミーユの事を心底嫌っていたので 一度もお見舞い来ず 2人の確執は生涯消える事はありませんでした カミーユの妹もカミーユとは疎遠で 病院に訪れたのは一回きり 定期的にカミーユを見舞ったのは弟のポールだけでした カミーユは入院後創作することはなく 誰とも口を聞いたり知り合おうともせず 自分1人の世界に閉じこもりました 後年は毎朝決まって病院構内の礼拝堂に向かい 祈る生活をしており ロダンや母への憎悪と周囲の患者を見下すことで 精神の安定を保っていたそうです そして晩年はみすぼらしい身なりで 痩せこけ若い頃の美貌は見る影もありませんでした カミーユはロダンと母を憎み続け1943年 家族に看取られることなく亡くなりました78歳でした カミーユの精神病院への入院以降 カミーユとカミーユの作品は 世間から忘れ去られていましたが カミーユが亡くなってから弟のポールが1951年 カミーユの作品をロダン美術館に展示した事により 再び世間の注目を集めました 更に20世紀後半になってから フェミニズム運動や芸術史の見直しによって 彼女の作品が再評価され始め 現在では、カミーユ・クローデルの彫刻は ロダンと並ぶ重要な芸術作品として高く評価され 多くの美術館に展示されています ちなみにロダンはカミーユが亡くなるずっと前 1917年に亡くなっているんですが 彼の末期の言葉は「パリに残した、若い方の妻に逢いたい」 でした 彼の中ではゴミのように捨てたカミーユも 妻だったんでしょうか… どこまでもゲスいやつです という事で今回は 養分にされたカミーユクローデルと ゲスで天才のロダンについてでした #美術 #美術史 #彫刻