【うつ病】うつ病になったらどうしたらいい？【精神科医が14分で説明】うつ病治療｜うつ｜精神科 скачать в хорошем качестве

【うつ病】うつ病になったらどうしたらいい？【精神科医が14分で説明】うつ病治療｜うつ｜精神科

0:00 （１）はじめに 0:14 （２）うつ病と主な症状 0:54 （３）「うつ」になったらまずは休む 3:46 （４）休んでも不調ならうつ病を疑う 4:36 （５）うつ病治療の基本は抗うつ薬、時に補助薬も使う 6:25 （６）うつ病では休職したほうがいいか？ 9:41 （７）うつ病の病期も3段階 11:26（８）もしうつ病を治療してもよくならない場合は？ 13:33（９）まとめ うつ病になったらどうしたらいいしょうか？まず落ち込みなどの「うつ」が目立ったらしっかり休み回復するかを見ます。それでも不調が続くならうつ病の可能性を疑い、抗うつ薬の治療や休職の検討も含め、しっかりと治療をしていきます。 ご質問「うつ病になったらどうしたらいい？」について、精神科医が14分で回答しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓詳しい内容はこちらです。 （１）はじめに 「うつ病になったらどうしたらいい？」という質問に対する答えは、「しっかり休んでしっかり治療を受けること」に尽きます。この記事では、うつ病の症状から治療法、回復までのプロセスについて詳しく解説していきます。 （２）うつ病と主な症状 うつ病は、落ち込みなどのうつ症状が継続して生活に大きな影響を及ぼす精神疾患です。基本的には脳内物質セロトニンの不足が背景にある脳の不調です。 うつ病の症状は主に3つの側面があります： 1. こころの症状：落ち込みや不安、罪悪感に加え、集中力の低下 2. からだの症状：不眠や疲れやすさ、吐き気、めまいなどの自律神経症状 3. 行動の変化：人を避けたり、イライラしやすくなるなど、外から目立つ変化 （３）「うつ」になったらまずは休む うつの症状が出たら、まず第一に「頭を休ませること」が重要です。うつの症状は、原因を問わずストレスや疲労によって悪化する特徴があります。 特に重要なのは、考え事が続いてしまうと本当の意味での休養にはならないという点です。仕事をしている場合でも、頭を休ませる「休養期間」をしっかり確保することが必要です。 休養の土台となるのは睡眠です。ストレスから離れて頭を使わない時間を作ることで、症状の悪化を防ぎ、改善を図ることができます。 （４）休んでも不調ならうつ病を疑う 「うつ」の症状には様々な原因があります： 適応障害：ストレス反応による強いうつ状態 双極性障害（躁うつ病）：うつ病とは異なる脳の不調 気分変調症：年単位で続く軽度だが慢性的なうつ状態 適応障害の場合、休養とストレス軽減で比較的早期に改善が見られます。一方、うつ病の場合は休養だけではすぐに回復しません。休んでも改善が乏しい場合は、うつ病を想定してしっかりとした治療が必要です。 （５）うつ病治療の基本は抗うつ薬、時に補助薬も使う うつ病の治療の柱は、脳を整える「抗うつ薬」です。代表的なものは脳内のセロトニンを増やす「SSRI（セロトニン再取り込み阻害薬）」です。効果の発現には2～4週間かかり、初期には胃腸症状などの副作用に注意が必要ですが、多くは慣れてきます。 補助薬として以下が使用されることがあります： 1. 睡眠薬：不眠が続くとうつ病は悪化しやすいため、必要に応じて使用 2. 抗不安薬：不安が強く休養がとれない場合に使用（依存に注意が必要） （６）うつ病では休職したほうがいいか？ 症状が生活に強く影響している場合は、休職してしっかり治療することが望ましいです。休職期間は個人差が大きいものの、最低でも3カ月は確保したいところです。 休職は以下の3段階で進めていきます： 1. 前期（休養期）：休養に専念する時期 2. 中期（リハビリ期）：体を動かし、活動量を戻していく時期 3. 後期（復帰準備期）：具体的な復職準備から復職につなげる時期 復職後は、初期は負荷を減らして慣らすことに専念し、徐々に負荷を増やしていきます。復職後半年は抗うつ薬は継続し、再発予防を図ります。 （７）うつ病の病期も3段階 うつ病の経過は以下の3段階に分かれます： 1. 急性期：症状が重く、休養を最優先する時期 2. 回復期：再発を防ぎながら、徐々にリハビリを行う時期 3. 再発予防期：復職など社会復帰をしながら、再発を防ぐ時期 （８）もしうつ病を治療してもよくならない場合は？ 標準的な治療を続けてもなかなか改善が見られない場合、以下のような背景を検討する必要があります： 1. 双極性障害の可能性：特に双極Ⅱ型は、うつ病との見分けが難しい 2. 心理的問題の合併：考えや対人関係のくせ、自己肯定感の低下 3. 背景の発達障害：特性に合った環境調整や対策が必要 （９）まとめ うつの症状が出たら、まずは頭を休ませることが大切です。症状が続く場合は、早めに受診して適切な治療を受けることが重要です。抗うつ薬による治療を基本としながら、必要に応じて休職するなど、十分な休養を取ることで、徐々に回復を目指していきます。 標準的な治療で改善が見られない場合は、その背景にある原因を見極め、適切な対策を講じていくことが必要です。うつ病からの回復には時間がかかりますが、適切な治療と休養で、必ず良くなっていくことができます。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #うつ病 　#どうしたらいい 　#うつ病治療 　#精神科 　#精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。