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【うつ病】うつ病の再発予防期の症状4つ【精神科医が9分で説明】再発｜再発予防｜葛藤

0:00 （１）はじめに 0:22 （２）うつ病と再発予防期 2:29 （３）うつ病の再発予防期の症状4つ 2:36 ①再発リスク 3:53 ②細かい症状 5:06 ③消極性 6:32 ④人生への葛藤 7:59 （４）まとめ うつ病は治療がうまくいくと再発予防期に至り、薬なしで安定が続く「治癒」になることもあります。ただし再発リスクは残り、そこに派生しての葛藤などが残ることがあります。 「うつ病の再発予防期の症状4つ」について、精神科医が9分で説明しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓詳しい内容は下記のようになります。 （１）はじめに うつ病は脳の不調により、落ち込みなどの症状が現れる病気です。適切な治療とリハビリにより安定した状態に回復することができますが、再発のリスクは残り、人生への影響も続くことがあります。本記事では、うつ病の再発予防期に見られる4つの主な症状について解説します。 （２）うつ病と再発予防期 うつ病は、脳内物質セロトニンの不足が主な原因とされる脳の不調です。主な症状は以下の通りです： 1. こころの症状：落ち込み、不安、意欲低下、集中力低下 2. 体の症状：不眠、疲れやすさ、吐き気、めまいなどの自律神経症状 3. 行動の変化：人を避ける、声が小さくなるなど うつ病の主な治療法は、休養、薬物療法（主にSSRI抗うつ薬）、精神療法の3つです。 うつ病の病期は以下の3段階に分けられます： 1. 急性期：症状が重い時期。休養を最優先する。 2. 回復期：再発を防ぎつつ、徐々にリハビリを行う時期。 3. 再発予防期：復職など社会復帰をしながら再発を防ぐ時期。 再発予防期では、症状がほぼ目立たなくなり、安定が続けば最終的に薬をなくすことも目指せます。しかし、再発のリスクは残り、細かい部分での影響が続く場合があります。 （３）うつ病の再発予防期の症状4つ ①再発リスク うつ病は十分な改善と安定が続いた場合、薬なしでの「治癒」が見込まれます。しかし、治癒後も再発リスクが残るため、注意が必要です。 再発のリスク要因： ストレスや疲労の蓄積 生活リズムや生活習慣の乱れ 考え方や対人関係のくせ（自分を追い詰める、考えすぎるなど） 再発を防ぐための対策： 1. 日頃からのストレスや疲労対策 2. 考え方や対人関係のくせの見直しと調整 3. 再発の前触れに早く気づき、早めに対策を講じる ②細かい症状 うつ病が治癒しても、発症前と比べて細かい変化が残る場合があります。大きな支障は出ないものの、以前と違い葛藤が生じやすくなることがあります。 細かい症状の例： ストレスを受け流しにくくなる ストレス反応が強くなり、不安や落ち込みが出やすくなる 以前より無理がきかなくなる 対策： 1. 細かい症状を「喪失」ではなく「自然な変化」としてとらえる 2. 症状や変化に対して都度対応し、無理がかからないよう対処する 3. 現在の状態を受け入れつつ、自分に合った環境や生活を探す ③消極性 うつ病の経験と再発リスクへの不安から、消極的になりやすい場合があります。再発予防は大切ですが、過度に重視しすぎるとチャレンジに二の足を踏みやすくなります。 消極性の例： 仕事などでの新しいチャレンジを避ける 活動範囲を過度に狭める 人間関係を過度に制限し、孤立してしまう 対策： 1. 再発への前触れや実際の再発時の対策を事前に計画しておく 2. うつ病を経験して得られたことにも目を向ける 3. 経験を通じて自分が大切にしたい「軸」を明確にし、それに沿って行動する ④人生への葛藤 うつ病の再発予防期では、より現実的な場面で葛藤が生じることがあります。再発リスクや変化が残る中で、人生設計に大きな変更を要する場合もあり、折り合いをつけることが難しい場合があります。 人生の葛藤の例： 退職や出世ルートからの離脱など、現実的な変化への葛藤 以前の自分像との乖離 人間関係や家庭状況の変化に伴う人生設計の調整 対策： 1. うつ病後の変化の前向きな面にも目を向ける 2. 病気を経験した今だからこそ見えること、できること、やりたいことを大切にする 3. 自分の生き方の「軸」を明確にし、やるべきことに集中して積み重ねていく （４）まとめ うつ病の治療により、薬なしでの治癒状態に至ることも多いですが、再発リスクは残ります。再発予防期の代表的な症状として、「再発リスク」「細かい症状」「消極性」「人生への葛藤」の4つがあります。 うつ病による喪失感や変化の必要性は避けられませんが、その経験に前向きな意味を見出していくことが非常に重要です。これらの症状を理解し、適切に対処することで、より安定した回復と充実した人生を送ることができるでしょう。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #うつ病　#再発予防 　#治癒 　#再発 #精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。