【不安障害】不安障害です。開き直りは大事ですか？【精神科医が9分で説明】不安神経症｜覚悟｜不安 скачать в хорошем качестве

【不安障害】不安障害です。開き直りは大事ですか？【精神科医が9分で説明】不安神経症｜覚悟｜不安

0:00（１）はじめに 0:18（２）不安障害について 1:28 （３）まずは標準的な治療が大事 2:21 （４）うまくいきにくい場合も 2:50 （５）性格的な要素が大きいと治療がうまくいきにくい 5:00 （６）対策は一種「開き直る」こと 7:54 （７）まとめ 不安障害では「開き直り」は大事でしょうか？パニック障害なども含まれる不安障害は、まずは抗うつ薬SSRIと不安に慣らす「脱感作法」の並行が大事です。一方（不安神経症的な）生来の性格要素や他者への依存傾向があるときはうまくいきにくい場合があり、その時は一種の覚悟や開き直りが大事になることがあります。 ご質問「不安障害です。開き直りは大事ですか？」について、精神科医が9分で回答しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓詳しい内容はこちらです。 【ご質問】不安障害です。開き直りは大事ですか？ （１）はじめに 不安障害では、強烈な不安が継続的に生じることで、日常生活にも大きな影響が出る精神疾患です。この質問に対する答えとしては、「まずは標準的な治療が優先だが、時に開き直りが有効な場合もある」といえます。 （２）不安障害について 不安障害には4つの代表的なタイプがあります： 1. 社会不安障害：人前や対人場面での強い不安 2. パニック障害：急な心身の不調（パニック発作）を繰り返す 3. 全般性不安障害：様々な事柄への慢性的な不安が持続 4. 強迫性障害：強迫観念と確認行為が特徴的 不安障害の主な原因は個人差があり、以下が挙げられます： 生来（生まれながら）の性格傾向 特定の出来事の影響 脳の不調（うつ病的な不調と類似） （３）まずは標準的な治療が大事 標準的な治療には主に2つの方法があります： 1. 薬物療法 抗うつ薬SSRIを継続使用 脳内セロトニンを増やし、不安症状の改善を図る 特に脳の不調が背景にある場合に効果的 脱感作の土台としても機能 2. 系統的脱感作法 不安を回避せず、徐々に慣らしていく方法 特に出来事が背景にある場合に効果的 成功体験による上書きで改善を図る 軽い負荷から始めて徐々に増やしていく （４）うまくいきにくい場合も 治療がうまくいかない場合の例： 抗うつ薬の効果が明確でない 治療自体（副作用など）への不安 脱感作への不安から一歩を踏み出せない 膠着状態の継続 （５）性格的な要素が大きいと治療がうまくいきにくい 不安神経症（生来の不安を感じやすい性格）の特徴： 先回りして考えすぎる傾向 HSP的な特徴を持つ場合も 薬物療法や脱感作の効果が限定的 治療への不安も強い 特に「不安＋依存」のパターンでは対策が難しく： 自力で立ち向かう経験の不足 他力本願な傾向 失敗への強い恐れ 必要な取り組みの回避 （６）対策は一種「開き直る」こと 開き直りのポイント： 1. 失敗への態度の転換 多くの失敗は致命的ではない 失敗からの学びを重視 始めはうまくいかなくて当然という考え方 2. とらわれからの解放 森田療法の考え方を参考に 弱点も失敗も含めた自己受容 できる改善を地道に実践 3. 覚悟を決める 失敗の可能性も含めて人生として受け止める 回避と言い訳よりも前を向く 自己決定の重要性 （７）まとめ 不安障害には様々な背景があり、まずは抗うつ薬と脱感作法という標準的な治療を行うことが重要です。ただし、生来の不安やとらわれが強い場合、特に依存的な傾向がある場合は治療が難しくなりやすいものです。 そのような膠着状態の際には、「開き直り」という態度が有効な場合があります。自分で決めて、結果として生じる様々な感情を受け止めていく。この過程自体が一種の脱感作となり、より健康的な方向への一歩となることが期待できます。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #不安障害 　#開き直り 　#覚悟 　#不安神経症 　#精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。