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【うつ病】うつ病です。考えすぎをやめられない【精神科医が7分で説明】反芻思考｜考えすぎる｜ぐるぐる思考

うつ病では休養が大事な中で「考えすぎる」と病状の悪化につながり注意が必要です。この「反芻思考（ぐるぐる思考）」はうつ病の症状の場合も、慢性的な考えのくせの場合もあります。 ご質問「うつ病です。考えすぎをやめられない」について、精神科医が7分で説明しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 【うつ病と考えすぎる】 うつ病は落ち込みなどが目立つ脳の不調で、セロトニンなどの物質不足が関与するとされ、抗うつ薬SSRIなどを主に使います。うつ病ではしばしば考えすぎることが生じ、さらに不安が強くなるので悪循環に陥ることが少なくありません。中には慢性的な考えすぎるくせができてしまっている場合もあります。 【考えすぎるメリットとデメリット】 考えすぎるメリットは基本的にはあまりありません。建設的な思考であればプラスになることもありますが、不調の時は「ぐるぐる思考（反芻思考）」になってしまい、プラスにはなりづらいのが現状です。一方、デメリットとしては、不安や落ち込みにつながり、悪循環に陥りやすくなります。また、うつ病の治療には頭を休める休養が第一ですが、考えすぎることで休養が機能しなくなり、慢性化しやすくなります。 【考えすぎてしまう主な原因】 考えすぎてしまう主な原因は、「うつ病の症状」と「慢性的なくせ」の2つです。うつ病による脳の不調に伴って、考え方の偏りや罪悪感が出ることがあり、考えすぎに陥ることがあります。さらに、未来を先回りしすぎての不安という症状が合併すると、悪循環になりやすくなります。ただし、うつ病の症状由来の場合は、治療がうまくいけば自然に改善することも少なくありません。一方、慢性的なくせとしての考えすぎは、うつ病が改善しても残ってしまうことが多く、くせの対策が必要になります。 【シンプルにできる対策】 考えすぎへの対策は、「何か集中できる別のことをする」ことです。考えすぎている時は、頭の中で考えがぐるぐる回り、外側からの刺激が入らず自己完結してしまいます。そこで、外側に関心を持ち、外側からの刺激を入れ、別のことに頭を使うことが大切です。人は2つのことを同時にするのは難しいので、別のことに集中することで考えすぎのループを切ることができます。 【別のことの条件と例】 別のことをする際の条件は、「負担感なくできること」「一定の集中が必要なこと」「自分に合っていること」です。例えば、軽めの運動、ゲーム、読書、会話など、自分に合ったものを見つけることが大切です。 【まとめ】 うつ病では考えすぎることが多く、悪影響が大きいので避けたいところです。うつ病症状から考えすぎが出る場合は治療で改善が見込めますが、慢性的なくせの場合は反復練習での対策が必要です。シンプルな対策は「別のことをする」ことで、習慣化して繰り返すことで「考えすぎないくせ」を作っていくことが大切です。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #うつ病　#反芻思考　#考えすぎる 　#ぐるぐる思考 　#精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。