【境界知能】境界知能の可能性に気づくサイン3つ【精神科医が8.5分で説明】知的障害｜発達障害｜グレーゾーン скачать в хорошем качестве

【境界知能】境界知能の可能性に気づくサイン3つ【精神科医が8.5分で説明】知的障害｜発達障害｜グレーゾーン

0:00 （１）はじめに 0:22 （２）障害ではないが影響は大きい「境界知能」 4:05 （３）境界知能の可能性に気づくサイン3つ 4:13 ①頑張っても結果が出ない 5:32 ②難しくなると混乱する 6:47 ③人に利用されやすい 7:50 （４）まとめ 境界知能は知的障害未満の「グレーゾーン」的な知的困難で、一見発達障害と見分けにくいことも言われます。障害ではなくサポートを受けにくい一方で影響は大きく、早期発見の大事さが言われます。 「境界知能の可能性に気づくサイン3つ」について、精神科医が8.5分で説明しています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 （１）はじめに 境界知能は知的障害まではいかない知的機能の困難です。一見目立ちにくいところがありますが、勉強や仕事などに大きく影響します。自信を失いきる前に、境界知能の可能性を考えるサインについて解説します。 （２）障害ではないが影響は大きい「境界知能」 境界知能は知的障害未満の知的機能の困難で、IQ70から84で定義され、約13％、7人に1人が該当するとされます。障害ではないものの、勉強や仕事などへの影響は少なくありません。 境界知能に伴う困難は、学習から生活まで様々な場面で見られます。社会の中でも評価を得にくく、ストレスなどから精神疾患を合併するリスクも指摘されています。一方で、明確な障害ではないため、福祉的なサポートは受けづらい面があります。 具体的な困難として、以下が挙げられます： 1. 学習における困難：物事の理解に時間がかかり、長期的な記憶や抽象的概念の理解が難しい。 2. 対人交流における困難：深い人間関係の駆け引きを理解しにくく、自分の考えや感情を適切に表現しづらい。 3. 職場における困難：複雑な仕事の理解が難しく、単純なミスも発生しやすい。 4. 日常生活における困難：片付けや自炊など、日常の物事を十分にやりきることが難しい。 5. 意思決定における困難：様々な要素を複合してバランスよく分析することが難しい。 これらの困難により、二次的な精神不調を合併しやすいとされます。 早期発見の意義は大きく、療育的なアプローチや環境調整により、不適応に伴うストレスを減らし、二次的な精神不調の合併を防ぐことができます。しかし、早期発見には難しさもあり、明確な不適応やトラブルが発生しにくいことや、診断に知能検査が必要なこと、明確な治療法や福祉サポートがないことなどが挙げられます。 （３）境界知能の可能性に気づくサイン3つ ①頑張っても結果が出ない 境界知能では、しばしば努力しても成績などが周りより低いことが多いとされます。周りの多くはその結果のみを見て努力不足などと批判したり、馬鹿にしたりすることがあります。これが強いストレスとなり、精神不調にもつながりやすくなります。 背景には、知的な限界があり、努力が結果に結びつきにくいという特性があります。注意すべきは、「学習性無力感」が強まり、物事への積極性を失い、さらなる成長が難しくなる可能性です。また、うつなどの二次的な精神不調にもなりやすくなります。 ②難しくなると混乱する 境界知能では、単純な課題は問題なくできることも多いですが、複雑になると混乱しやすくなります。勉強や仕事など様々な分野で、初めは良くても続けると課題が難しくなり理解が困難になります。 職場での不適応が反復されることも多く、仕事の面接や初期のオリエンテーションは比較的うまくいきやすい一方で、実際の仕事になると内容が複雑になり、学習困難などから混乱して不適応になり退職に至りやすいことがあります。 また、契約等でのトラブルにも注意が必要です。複雑で細かい内容を含む契約の説明が理解できなかったり、重要な細部に気づかなかったりしてトラブルに至る場合もあります。 ③人に利用されやすい 境界知能では対人関係の裏を読みにくいところがあり、利用されるリスクが高くなります。知的困難を見抜いた悪意ある他者に近づかれ、巧みに利用されることがあります。 重要なのは、狙われにくい環境を選ぶことです。風土として裏表のない交流ができる環境を選ぶことが大切です。また、距離を取って影響を減らすことも有効です。孤立すると狙われやすくなるため、相談できる相手を見つけ、複数人で対策することが重要です。 （４）まとめ 境界知能は知的障害未満の知的困難で、影響が強い一方、早期発見が難しいことが指摘されています。その可能性に気づくサインとして、「頑張っても結果が出ない」「難しくなると混乱する」「人に利用されやすい」の3つを挙げました。不適応から悪循環に至るリスクには特に注意が必要です。早めに気づいて合う環境を探していくことは、長い目で見て非常に重要です。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #境界知能 　#グレーゾーン　#知的障害 　#発達障害 　#精神科医　 【監修者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。